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2012年01月30日(月)更新

奇跡のりんごが届いた



























「奇跡のりんご」の木村秋則さんを京都にお呼びして講演していただいたのが2年前


当日は、伊丹空港まで迎えに行き、車内で私が空港内で買った弁当を食べながら
京都の会場へ向かった。


時間にして1時間程度だったが、木村さんはしゃべりっぱなしだった。
講演では聞けないような話もしてくれた。



どうしたら大馬鹿者の大天才になれるのか...市川海老蔵


怒涛の4月、まずは奇跡のりんご、木村秋則さん



木村秋則さんについては、茂木健一郎さんの解説がわかりやすい。


ここまで木村さんを知ると、どうしても「りんご」が食べたくなる。


しかし、これがなかなか手に入らない。
聞くところによると3年待ちだそうだ。

木村さんのホームページにも記載されている。


昨年のこと、知り合いのお子さんが難病になってしまい
なんとかして木村さんのりんごを食べさせてやりたいと思った。

「奇跡のりんご」を食べて奇跡を起こしてほしい。

シャレやないけどそれぐらいしか私には思いつかなかった。


ありがたいことに、私と木村さんを繋いでくれた方が
木村さんの農園に出入りしていることもあり、なんとかなりそうとのことだった。


とりあえずはお願いしておいたのだが
昨年はりんごが不作だったらしくて送られてこなかった。


しばらく間があったので、りんごのことはすっかり忘れていた。


縁があればそのうち食べられるだろう・・・
そんなふうに思っていたのだが、昨日、貴重なりんごが届いた。


予測していなかったので驚いた。


さっそく、知人に電話してとりにきてもらった。
その日のうちに、Facebookにりんごを食べている子供の笑顔がアップされていた。



素敵な笑顔だった。


縁者の方々にも少しずつだがもらってもらった。
私も1個食べたが、身がしっかりしていて甘かった。



奇跡のりんごは腐らない。
しぼむだけだと聞いているので、あとの数個はしばらく食べずに飾っておくことにした。 


木村さんのりんごだったら1個、1,000円でも2,000円でも売れるだろう。
手間暇がかかっている分、ストーリー性もあるのでお客さんも納得して買うだろう。


しかし、奇跡のりんごはスーパーで売られているりんごと変わらない値段だ。



話は変わるが、日本には数えきれないほどのブランド牛が存在する。

有名無名はあるが、なにがどう違うのだろうか。

例えば、有名どころでは、松阪牛、神戸牛、米沢牛、前沢牛、飛騨牛などなど
もちろん、近江牛も入るだろう。


これらの仕入れ価格は、格付けによっては差があるだろうが
どこそこのブランド牛だからといって、驚くほど高く仕入れていることはない。

相場というものがあるので、それほど変わらないのだ。


しかし、販売価格を比べると、例えば同じロースでも、100g2,000円もあれば4,000円もあり
なかには、6,000円というビックリするような価格もある。

なぜこうも違うのか?

百貨店のテナントであれば場所代もいるだろうし、
従業員を多くかかえていれば経費もかかるだろう

考え方は各々違うだろうし、いくらで売ろうがそれは自由だ。

では、ネット販売における価格の違いはどうなのだろうか?


おっと、これから、京都へ出かけなければ行けないのでタイムアウトだ。








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2012年01月27日(金)更新

一歩先の気配り






















牧場へ連れて行ってほしいと声をかけられることが多い。

夏場はいいのだが、まわりに防ぐものがない牛舎は極寒で
四方八方から風やら雪やら、この時期は勘弁してほしい。

さて、某有名な大企業の社長から電話がかかってきた。

昼前にはそっちに着くから牛がみたいと。

電車でやってきた社長さんは、ジーンズにブーツといったいでたちだ。

この時期の牛舎は、雨風のためにかなり汚れている。
おまけに牛糞が所狭しと転がっていたりするので、靴は泥だらけになり帰りの車内に
素敵な匂いをまき散らすことになること間違いない。

社長さんには、トランクに積んでいた長靴に履きかえてもらい
牛舎内を一通り案内した。

案の定、長靴は泥まみれの牛糞まみれになった。

社長さんは、その長靴を素手で洗い出した。

この光景を見たのは今回だけではない。
過去にも3回程度、同じような場面に出くわしたことがある。

長靴にこびりついた牛糞は、時間の経過とともに硬くなり
少々の洗いではとれないのを、この社長さんは知っているのだ。

多少の気配りは私もできると自負しているのだが
一歩先を見越した気配りができるようになるには、まだまだ修行が足りない。





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2012年01月24日(火)更新

淡海酢粕を食べて育った木下牧場の近江牛





滋賀県の北西、高島市に酒を原料に静地発酵で天然醸造酢を製造販売している
淡海酢有限会社という江戸後期から続く会社があります。


滋賀県では、唯一地元の酢醸造場となっており、
第二次大戦中の統制により一時期絶えていた醸造酢を復活させ、
三代目の今日まで、酢造りの技を伝承しているとのことだ。


昨年の8月に、BBCびわ湖放送の番組(びわカン)のロケで
淡海酢さんを訪れたときに、福井社長がこんなことをおっしゃっていた。


「むかしは、酢の粕を豚の餌に混ぜてやっていたことがあったらしく
肉質は柔らかくなり、甘みも増して、コクのある豚肉になったと先祖から聞いた覚えがある」


関連記事:経営者会報ブログ


そうと聞けば試してみたくなるのが私の性分。


結果はどうであれ、木下牧場さんにお願いして
さっそく、淡海酢粕を配合飼料に加えてもらうことにしたのです。


牛たちが食べるかどうかが心配だったのだが
思いのほか食いつきが良く、その淡海酢粕を食べた牛の肉が
本日、入荷してきた。

 
試食した段階では、いつも以上に甘みを感じ
去勢だが雌のような肉質に仕上がっていた。


さて、淡海酢粕を食べて育った木下牧場の近江牛。


木下牧場フェアは、明日1月25日23時59分で終了です。


お急ぎください! 





 

淡海酢粕が原因かどうかはわからないが、
少なくとも、人間と同じで、牛も食べるものが成長する過程で大きな役割を果たす
ことは間違えのない事実だ。


牛は品種と飼料、育て方が肉の味となる。
そして熟成とタイミングが最終的な味を決定するのだ。




 

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2012年01月17日(火)更新

結果より成果





樋口農園さんの野菜です。

カウンター越しにシェフが笑顔で説明してくれた。

樋口農園てどこにあるのかさえも知らないけど
こだわった野菜を作っているのだなという気持ちが伝わる。

本物の土ではありませんので、どうぞ召し上がってみてください。

料理の合間にふたたびカウンター越しに
シェフが笑顔でそう言った。

容器の中に樋口農園を再現しているのだろうが
このあとも心憎いばかりの演出が続いた。

さて、一昨年から開催している朝市だが
メインは牛肉ではなく、草津市の若手農家の筆頭、田渕農園さん直送の野菜たちだ。

月1から月2、そして毎週の開催となり、少しずつだが認知度もあがってきた。
新鮮でおいしい野菜なのでそのうち売れる日がくるだとうと、そんな感じで販売を続けてきた。

振りかえると、とにかくおいしい野菜で、しかも若者が農業をがんばっている姿を応援したくて
利益なしで販売していた。

ついでに、牛肉でも買ってくれればいいや、みたいな感じでスタートした。

売れなかった。

1回買った方は、かなりの確率で次も来てくれた。
やっぱり田渕さんの野菜はうまいんや。
そんな思いがスタッフみんなにあったと思う。

しかし、スタッフが手づくりのビラを配る程度の告知では
完売することがなかった。
いつも最後は自分たちが買って帰るはめだった。

野菜の担当者は、定休日の日も畑へ行って
次回の打ち合わせをしたりしていた。

そんな努力もむなしく完売することはなった。

夏場は、野菜が少ないこともあり、朝市は休止となり
秋からふたたびはじまるのだが、スタッフが価格について話し合っているのを
傍らでずーっと聞いていた。

とにかく安く、という流れになりそうだったので
そんなにおいしい野菜だと思うのであれば、高く売ればいいと
アドバイスした。

原価でも売れない、スーパーより安くしても売れない野菜が
そんなに高くして売れるのかと、みんなの顔に不安が見え隠れした。

そして、先日、はじめて完売したと担当者から
出張先の私にメールが届いた。

当たり前のことだが、商売もスポーツも結果がすべてだと思う。
いくら厳しい練習をしても負けてしまえばお終いだ。

しかし、行動やプロセスも同時に評価してこその結果だと考えれば
成果に目を向けていきたい。




2012年01月07日(土)更新

素材・技術・景色・命名・継承









































新年早々の百貨店はバーゲンセールですごい人だった。

バーゲンには興味のない私だが、食料品売り場は余裕で2~3時間は楽しめる。

正月は、洋菓子より和菓子という気分なのか
どこの和菓子店も列ができていた。

滋賀に叶匠壽庵という私が好きな和菓子屋がある。

素材、技術、景色、命名、継承の5つのこだわりを掲げてすばらしい商いをされている。

お菓子に限らず、この5つは、すべてのことに相通ずるのではないだろうか。

例えば、「技術」

牛肉の技術は、切るという作業に集約されるわけだが
ただ切るだけならだれにでもできる。

必要とされるのは「早くきれいに」とういう技能だ。

たえず人材不足で悩みを抱えている食肉業界だが
即戦力を雇用するより、時間はかかるが社内で育成するほうが結果的に
愛社精神に富んだ人間が育つ。

それにしても、冷蔵庫や冷凍庫に囲まれ
大きな肉の塊を脂まみれになりながら格闘する様は
我ながら辛いものがある。

人が育ちにくい業界だが、昔からの風習を改善しない限り
この業界に明るい未来はないように思う。

さて、とりかかりましょうか。






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2012年01月02日(月)更新

【謹賀新年】あけましておめでとうございます!仕事始め


























昨年は大変な一年でしたが
今年は穏やかに過ごせる良い年にしたいものです。


少しだけ振りかえると
畜産業界にとってはこれ以上ない試練の年でした。
 

震災による影響、生食問題、放射性セシウムなど
これでもかというぐらい次から次へと問題が起こりました。


打ち続く災難に打ち勝つには
世界基準で食肉需要を考える必要があるのではないかと
滋賀の田舎で小さな肉屋を営む私でさえ、そんなことを考えさせられました。


なにか新しいものを作るには、すべてを壊すほうが作りやすい
ということで昨年の10月にサイトを大きくリニューアルしました。


昨年末にはたくさんの受注をいただき、見やすく買いやすくを
実感していただけたのではないかと思っております。


以前は、牛肉に対する私の想いが強すぎたサイトだったので
どうしてもマニアックなところが要所要所にありました。


たくさんの賞をいただいたり、
百科事典のようなサイトだとお褒めいただくこともあったのですが、
思うところもあり、リニューアルに至ったわけです。


さて、数年前の私の日記にこんな言葉が書いてありました。


 “牛肉は値段じゃなくて産地で選ぶのが正しい見方”


例えば、焼肉食べに行く?とお誘いするよりも
近江牛食べに行かない?と言うほうが、ご馳走感を感じると思うんです。


12月31日は、肉屋にとって1年で一番忙しい日でもあります。


実店舗は、開店からたくさんのお客様で賑わいました。


木下牧場のお肉ください!!!


藤井牧場のお肉はどれですか???


こんな光景は、全国どこの肉屋へ行っても
まず見られないと思います。


すき焼き用とか焼肉用とかではないんです。
だれが育てたのかが最優先なんです。


「こちらのすき焼き用が木下さんのお肉ですよ」


「じゃー、それ1.0kgください」


というような買い方なのです。


そういったお客様がホントに多く来店されました。


サイトにも、トップページの最下部に
販売中の生産者情報を掲載しています。


“牛肉は値段じゃなくて産地で選び、さらに生産者で買う”


2001年から生産者指定の近江牛を販売し続け
昨年末、ようやく認知されてきたように実感した。


2012年、こういった取り組みがもっと浸透するように
一生懸命、生産者とともに取り組んでいきます。


それでは、本年も変わらぬご愛顧をどうぞよろしくお願い申しあげます。




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会社概要

(株)サカエヤでは、「食」を通して「美味しさ」とともに贅沢な時間と楽しさ、笑顔の「食卓」を提案します。 【関連会社】 株式会社 アヴァッツ 近江牛ドットコム株式会社

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個人プロフィール

1961年、父と母が京都にて繁殖に成功。玉のような可愛い赤ちゃんとして生誕。現在、中年おっさん道を順調に歩んでおります。

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