株式会社サカエヤ

私のPCには登録した覚えがないメルマガが毎日のようにやってくる。
買い物したときにメルマガ購読のチェックを外し忘れたものだと思うのだが
中身の薄っぺらい内容ばかりで迷惑この上ない。
解除しても解除しても怪しいメルマガもやってくる。

そんな私もメルマガを発行している。
頻度は不定期だが、いまのところ月１程度の配信である。

そうそうお得な情報などあるはずもなく、同じような内容をテキストを少し変えたような
メルマガだけは配信したくないので、本当に購読者にとって得するネタがあるときだ
け配信するようにしている。

ありがたいことに購読者の方々は、当店の取り組みや私の想いを分かってくれて
いる方が多くいらっしゃるので、商品の案内をすれば即座に注文が殺到する。

昨日、約1ヶ月ぶりに配信したメルマガは、こんなことを議題にあげてみた。
　
　
安全でおいしいお肉を食べ続けるためには、
消費者の方たちは何を知るべきなのか？


どこのだれが育てたのか、そして飼料はどのようなものなのか？
もちろんこれらも大事なことではあるのですが、

まず知ってほしいのは、なぜこの価格になるのか？
ということです。

ブランド和牛というだけで、ありえない価格をつけたりしている店もみかけるが、
「適正価格」を知っていただき、納得したうえでご購入いただきたいという
思いがあります。

牛肉の流通は、最初に生産者から食肉センターに出荷されます。
そこで枝肉（骨付き肉の塊）になりセリにかけられます。

セリに参加している購買者は問屋さんがほとんどです。
落札した枝肉は問屋さんが中卸業者や精肉店に卸します。

そこから、飲食店や消費者のみなさんへ流通するのですが、
じつは、牛肉の流通はかなり複雑なんです。

当店のように精肉店が直接セリに参加して購買するケースは
非常に珍しいことなのです。

セリで直接購買する利点は、なんと言っても問屋さん任せではなく、
自分が目利きした枝肉が直接仕入れられることです。

価格は高いときもあれば安いときもあります。
これはセリですから相手があってのこと、仕方がありません。

セリといえども、当店はお付き合いのある生産者が出荷した
枝肉しか購入しないようにしています。

それは牧場の環境から生産者の人柄まで、すべてを把握し
それが安全、安心にも繋がるからなのです。

セリでは、現在の格付け最高峰A5やA4が高額で落札されます。
A3以下ともなると極端に低い価格で落札されることがあります。

もちろんすべてに該当するのではなく、格付けは見た目の評価なので、
A3であっても高値で取引されることもあります。
人気のある生産者が出荷した枝肉なら、格付けに関わらず高額で落札されることも
少なくありません。

私の考えは、A3であってもA5であっても同じ環境、同じ飼料で育てられたわけ
ですから味はそれほど変わらないと思っているのです。

かえってA3あたりのほうが肉の旨味があっておすすめなのです。
事実、見た目はサシが多い分A5には及びませんが、
サシが少ないA3あたりのほうがあっさりとしていておいしいとの意見が多いのです。

実際、A5のサシがたくさん入ったお肉を毎日食べられるかと言うと
かなり厳しいと思います。

しかしA3あたりのお肉だと、普段使いとして毎日でも食べられるのです。

当店では、ギフトでご購入いただくお客様が全体の60％をしめています。

もちろん、ありがたいことなのですが、できれば普段の食卓にも近江牛で作った
料理を一品添えていただきたいのです。

そこで、8月中頃のセリで落札しました近江牛が、いつもより安価で
落札できましたので１頭すべてを切り落としにして販売させていただきます。

ちょうど良い感じで熟成が進んでいまして、いまから1週間前後が食べ頃です。

私が信頼している生産者が育てた近江牛です。
あっさりとした食感で、すごくおいしいです。

赤身部分も多く含まれますので、
霜降り肉でなければダメという方にはおすすめできませんが、

とにかく、見た目よりおいしいお肉が食べたいという方はぜひご購入くださいませ。

　

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