三方よしの取り組み

投稿日時：2010/08/22(日) 11:26

今夏の暑さはホントに異常だ。
春頃にはまさか記録を塗り替えるほど暑くなるとは想像もしていなかった。

その頃だったと記憶しているが、知人の紹介でレストランのオーナーさんを
牧場へお連れした。

地元滋賀の食材（特に野菜）を使ったレストランを数店舗運営されているのだが、
牛肉にもこだわりたいとのこと。

まずはコンセプトをお聞きし、その上で肉選びや生産農家さんを限定
させていただいたりと、次のステップにすすむわけなのだが、当然ながら
近江牛を扱いたいというだけなら、弊社でなくてもどこでもいいわけだ。

私たちの取り組みをある程度理解されてのお申し込みが大半なのだが、
なかには勘違いされている方もいたりする。

先方の想い、私の想いがうまくリンクすればすばらしい取り組みができるのだが、
格付けや等級、種別（雌or雄）を優先させられると、この時点でアウトである。

今回は、ブランドや見栄えにとらわれず、おいしさ優先で考えていただけたので
赤身主体でいきましょう、ということになり、まずは牧場を見ていただき生産農家
さんの話しを聞いていただくことに。

要望があるから取引するのではなく、まずは想いの部分を共有できるかどうかが
お取引するうえで大切なのです。
目先の利益だけを追求すれば、そのときはいいのですが、長続きしないのです。

近江牛というだけではなく、まずは健康に育てられたおいしいお肉を
お客様に召し上がっていただきたい。
こういった想いが大切で、近江牛という冠はその後でいいのです。

かなり狭い市場ではありますが、確実に求めている方がいるのも事実なのです。

情報に振り回されずに「モノ」と「ヒト」がうまく作動し、そのさきに各々が生活できる
「適正価格」があれば、みんなが幸せになれるのだろうな、、とそんなことを考えています。

売り手よし、買い手よし、世間よし、、、
三方よしの精神が息吹く近江の地だからこだわっていきたいです。

やっと滋賀で近江牛が食べられるレストランをご紹介できそうです。

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