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2011年08月01日(月)更新

赤身肉の時代がやってきた

赤身肉の火付け役となった、きたやま南山の短角牛


ここ最近、赤身肉が注目されている。

店頭のお客さんもあきらかにサシ狙いではなく
赤身のおいしいところを500gといった感じの買い方が目立つようになってきた。

もちろん、霜降り肉も贅沢品の象徴として重宝されているのだが
時代は断然、赤身肉に傾倒しつつあるようだ。

私も個人的には、霜降り肉はほとんど食べなくなった。
食べても一切れで、2切れ目からは重く感じる。

ただ、霜降り肉も食べ方によってはおいしい。

例えば、京都あたりの和食屋さんで
コース料理のシメにすき焼きを出すケースをよくみかける。

スライスした肉を1枚、多くても2枚程度なので
ここで赤身肉だとインパクトに欠けるというもの。

見た目鮮やかな霜降り系のこってりとした肉こそが
贅沢感があり、食後の余韻に浸れるというものだ。

一方、焼肉だとどうだろう。

どのようなシチュエーションにしろ、
霜降り系は胃もたれ激しく、食べ疲れしてしまう。
テンション高く食べられるのは最初だけで、
次第に会話も少なくなりしんどさだけが残る。

そのようなことも理由の1つとして、
当店では、できるだけ赤身の肉になるように生産者にお願いして育ててもらっている。

A4やA5になるようにビタミンコントロールしないで
自然のまま粗飼料をたっぷり食べさせて育ててほしいということだ。

とはいっても、カタロースやリブロースのようにサシが入りやすい部位には
それなりにサシが入ってしまう。

ただ、意図的にサシを入れていないので
サシが入っていても食感はあっさりとしているのです。

こってりとした味の霜降り肉を食べ慣れている方にとっては
物足りなさを感じるかも知れません。

それと、霜降り肉で食感が赤身肉のように淡泊だと
どうしても価格とのバランスがとりにくいのが実情です。

まだまだ課題は残るが、
赤身肉も霜降り肉同等の価値をつけても購入していただけるように
もっと付加価値をつけてアピールしなければいけない。



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