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2011年07月04日(月)更新
近江牛のセリ
滋賀県では週に2回、近江牛のセリが開催される。
通常のセリとは異なり、年に数回、共進会や共励会といった競技会が開催される。
生産農家にとっては、この日に標準をあわせて
最高の牛を出荷する。
優等牛(チャンピオン牛)を目標に
日々の飼育に精を出すわけだが、その様子は我が子の成績をドキドキしながら見守る
父兄参加のようだ。
今日がその近江牛生産枝肉共励会だった。
もちろん、だれもが参加できるわけではない。
しかも、今日のセリは、
滋賀県で生まれ育った純粋な近江牛ばかりを集めたセリだ。
純粋近江牛は、但馬系が多いのが特徴で
枝肉重量も400kg台のものが揃っていた。
肥育牛に比べて見た目のインパクトが弱いため(サシが少ないという意味)
格付けはイマイチだったが肉質は優れたものが多かった。
最近の傾向として、格付けが同じでも、生産者によってセリ値に大きな開きがある。
特に年に数回しか出荷しない生産者の枝肉は買い手がつきにくいといこともあるが
要は、購買者も、どこのだれが出荷したものかわかりずらいものは、買いにくいのだ。
生産者ブランドとまではいかないが、ようやく格付けだけではなく
だれが育てた牛なのかが少しだけだが重要視されはじめてきた。
これからが本当の意味での「顔の見える商品」が求められる時代になっていきそうだ。
とはいっても、そういうことに気づき行動しているのは
ほんの一部でまだまだ格付け信仰が幅を利かせているのが現状である。
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