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「食」を通して「美味しさ」とともに贅沢な時間と楽しさ、笑顔の「食卓」を提案します。
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2011年04月27日(水)更新
経産牛はもっと見直されるべきだ
どっちもうまいけど、こっちのほうが好みかな。
霜降り肉と赤身肉を食べ比べた友人の感想だ。
こっちとは赤身肉のほうだ。
しかも赤身肉は、経産牛なので霜降り信仰が根強い業界人が聞いたら
味音痴などと罵られるかも知れない。
ちなみに、経産牛とは、数回の出産を終えた牛で、肉質が硬く、風味、
食感ともに落ちるため、精肉として商品化されることはほとんどなく、
大半は加工用原材料として用いられている牛肉のことである。
従来は、枝肉としての市場出荷価格はかなり安価での取引のため
加工品(カレーやハンバーグ)に使われることが多い。
しかし、ここ最近、経産牛の旨さが再認識され始めている。
確かに硬いが、カッティングや調理方法によっては
柔らかくもなるし、なんといっても風味、味わいが格別なのである。
サシが多いとろける肉よりも、若干の歯ごたえを感じつつ
ジュワ~と肉汁があふれる肉らしい肉のほうが通にはうけている。
とはいっても、頻繁に出回らないので商品化はむつかしい。
真においしいものほど大量生産できないものである。
それを可能にするには、生産流通においてなんらかの変更が必要なのだ。
もちろん、それは犯罪行為になるのでやってはいけないことなのだが・・・
数年前から、地域の特産品や地域ブランドに注目があつまり、
NBよりPBが人気だ。
特に「地産地消」「地場」と呼ばれているものにメディアも注目したりする。
地域の特産品の人気の秘密は、
希少価値、手造り、手間がかかっている、原料がその地域でしかとれない、
こんなところだろうか。
しかしながら、地域の特産品の難点はNBのように大量生産ができない。
ひっそりやっていればいいものの、ひょんなことでテレビや雑誌で取り上げられると
大変な目にあう。
つまりは、予想以上に売れすぎるのだ。
そこへ量販店が目をつける
そして小売店やスーパーでも扱いたいと問い合わせがくる。
そして取引がはじまってしまうとさらに大変なことになる。
大量販売のシステムに乗ってしまうと
限られた原料の場合、次第に製品が不足しだして
何らかの増量行為や生産方法の変更(大量生産型)が行われるようになる。
そこに利益があればなおさらで、利益が上がれば上がるほどやめられない。
結果どうなるのかというと、原料生産以上の商品が市場マーケットに並ぶということになる。
「地域ブランド」というのは原料生産から加工、販売まで、地域に徹してこそのブランドであり、
それでこそ価値のあるものということが当たり前になってほしいものです。
現在は、「販売量にあわせた生産システム」という考え方がマーケットを支配している。
しかも、一度販売が始まれば、売り場で「欠品」は許されない。
生産量に合わせた販売量が本来あるべき姿なのだが、それでは大きな商いが成立しないということだろう。
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