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2011年04月17日(日)更新
平成の怪物種牛雄 平茂勝
肉牛の仕上がりは環境や飼料によるところが大きいが、
生産者が重要視するのは“血統”だ。
例えば、子牛のセリ市では、人気のある血統(優秀な成績を残している)は高くなりがちで
サシがよく入り、大きくなる資質がある牛が好まれる傾向にある。
つまりは、A5になる確率が高く、大きく育って利益がとれる牛ということだ。
血統書の見方も人によっては異なるようだが、
まず共通しているのは、父を重要視している点である。
添付の血統書は、父が百合茂(鹿児島)で、脂肪交雑(サシ)、脂肪質に優れていて
モモ抜けも良いとの評価がある。
次に母方の祖父と合わせて総合的に評価して買い付けたりするわけだ。
私は、但馬系の血統が好きなので、九州系を買い付けることは少ないのだが
それでもときどき買い付ける九州系でよく目にするのが「平茂勝」だ。
平茂勝(鹿児島)は、安福(岐阜)、北国7の8(島根)とともに
現役の種牛や雌牛、子牛のほとんどに入っている。
特に平茂勝は、平成の怪物種牛雄と呼ばれていたぐらいだから
さしずめ、肉牛界のタイガーウッズといったところだろうか。
その平茂勝だが、小ぶりな但馬系と比べて
枝肉重量が500kg以上はとれ、しかもサシがよく入りやすいことから
生産者には人気が高く、事実、セリでも高値がつくことが多い。
しかし、平茂勝に限らず大きな牛は肉屋泣かせで
精肉にするときに、大きすぎてスライサーに入らなかったりする。
そのために、スライサーのサイズに合わせてカットするわけだから
結局、ロスが多くなり、歩留まりが悪い牛ということになるわけだ。
もちろん、大きな牛が好きな方もいるので一概には言えない。
一方、但馬系は450kgにも満たない枝肉が多くスライサーにもベストサイズで収まる。
ただ、血縁が濃くなれば肉質は上がるだろうが、環境変化に弱く、病気にかかりやすくなり
牛自体が小さくなると言われている。
生産者も経営していかなければいけないので、少しでも大きくなるように育てるのは理解できるが
最近では、枝肉重量が600kgを超えるものもではじめてきた。
年々大きくなっていく牛をみていると、いくら経済動物だからといっても
本当にこれでいいのか?と違和感を覚えてしまう。
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