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2010年03月07日(日)更新

玉筋魚のくぎ煮はあつあつご飯で。← イカナゴと読みます。

先月の「京たんくろ和牛ブランド化事業」の専門家委員会の席で、
熊本大学の徳野先生が提唱された「ふるさと料理」分析図は、まともな人間が
見れば見るほど、なるほどと感心させられる。

文字だけだと伝えにくいのだが、ようはこういうことだ。
自分で作った料理を家族にたべさせるのが「ふるさと料理」とすれば、
その対極にあるのが、スーパーに並んでいる惣菜や産地不確かな食材などで
ある。
これ以上は、過激すぎて私には書けないのでセミナーで触れさせてもらうことにしょう。

さて、明石の友人から「いかなのくぎ煮」なるものが届いた。

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調べてみると、垂水が発祥で、各家庭で手作りした、いかなごのくぎ煮の味を競う
「私の味自慢くぎ煮コンテスト」もあるらしく、兵庫ではだれもが知ってる春を呼ぶ魚のようだ。

察するに、いかなごのとれる時期には、各家庭で佃煮にするのが習しみたいなもので、
そこには各家庭の受け継がれてきた味があり、
これぞまさしく郷土料理であり、ふるさと料理だと思う。

夜まで待ちきれず、近所の弁当屋でごはん大盛りを買ってきた。
おかずは頼まずごはんだけという嫌われ行為もなんのその、あたたかいご飯の上に
いかなごのくぎ煮をのせた画を想像するだけで腹が減るというもの。

ひとくちめは、食感と味付けを確認するためにそのまま食べることに。
甘辛くて私の好みだ。目をとじて噛むとさらに味が変わり、口中に甘さが広がる。

次に、あつあつのごはんと一緒に口のなかに放り込むと、これまた格別のおいしさだ。
いかなごを餌にしている明石鯛や蛸がうまいのも妙に納得してしまう。

あぁ~、おいしかった。
ごちそうさまでした(^^)
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