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2009年11月11日(水)更新

知る人ぞ知る、隠れた名店

こっぺ蟹

京都市内からタクシーで20分ぐらい走っただろうか。
最寄りの駅がないため、タクシー移動となったが
訪ねた先は、ネットで検索してもでてこないような魚料理の店。
もちろん、雑誌に載ることも滅多にない。

建物も古びた感があり、こんな場所でほんまに流行ってるのか?
と首を傾げながらドアを開けたら、予約しておいた私の席を除いて
すべて埋まっていた。水曜日の18時30分にすべて満席とは恐れ入った。

席について10分ぐらいで、ご主人と女将さんの人柄が
お客さんを呼び込んでいることがすぐに分かった。
もちろん、それだけではない。料理もうまい。

けっして広いとは言えない店内に、
ご主人と女将さんの他に、4人の方が忙しく働いていた。

帰り際、ご主人と女将さんが、何度も何度も「今日はおおきに」と
タクシーの窓が閉まっているのに笑顔で見送ってくれる姿が印象的だった。

この店が長く選ばれている理由は、本気で客さんに「感謝」している
ことだと感じさせられた。

うまいもん食べて、勉強させてもらって、
ありがたいことです。

あ、そうそう
今年初の蟹(こっぺ)を食べました。
こっぺとはせこ蟹のことで、松葉かにの雌です。

最初に蟹を食べた人は勇気いっただろうな。

2009年11月10日(火)更新

近江牛「繁生」産まれる

今日は、こきょうの森本さんと木下牧場へ。
インドから帰国したばかりでお疲れモードの森本さんだが、
そんな疲れがふっとぶ出来事に遭遇。

osan

初産の牛が微弱陣痛のため自力で産むことができず、
後藤牧場、藤井牧場、獣医さんが緊急招集され人力で引っ張り出すことに。

写真は、引っ張り出したあとに立ち上がることができない子牛を
藁で丁寧にふきあげる木下さん。

marimoto

こういう滅多にないシーンにでくわすことは
森本さんの引き寄せる力なのかも知れない。
産まれた子牛は、森本さんの名前「繁生」と名づけられた。

2012年の5月に出荷予定のため、
それまで大切に育てていただくことに。

牛舎では、楽しいこともあるが、悲しいこともたくさんある。
今日のように、緊迫したシーン、飛び交う声、そして安堵、笑顔、笑い声・・・

約30か月、生産者は命を育み、牛たちはおいしい肉になるように
応えようとする。そして食肉センターでは命を抜き取る人がいる。
ロスをださず、きれいに売り切って、おいしく食べてあげることが
牛への感謝の気持ちである。

こういう現場を身近で見ている私としては、いくら商売だと言っても
無意味な安売りを見ていると悲しくなる。

当店は、安売りをしないし、無駄な広告宣伝費もかけることがない。
そのため他店と比較すると割高感があるかも知れない。
でも、当店ではこれからも「適正価格」にこだわりたい。
それが生産者を守ることでもあるし、私たちの商品に対する誇りでもある。

keitai

森本さんには、出荷までの約30ヶ月
携帯電話から、いつでも、どこからでも
「繁生」の成長を見ていただくことに。

2009年11月07日(土)更新

ネットショップとしてリアルでの活動

gasu

大津市企業局ガスショールームKitCoco(キットココ)で開催されている
【ガス展2009】にて2日間、トークショーを行っています。

(株)サカエヤとしてではなく、ネット通販の近江牛.comとしての活動の一環です。
地域のみなさまに、近江牛のPRをすることが目的です。

歴史から近江牛のおいしさの秘密、フードマイレージまで
幅広くお話しすることができました。

途中、自分でも何言ってるかわからなくなりましたが、
たぶんだれも気がついていないでしょう。

ステージで、『大鍋実演!近江牛味噌漬け丼』も開催しています。
更に!ゆるキャラも大集合して、盛り上げています☆

明日が最終日です。
11時からと14時からの2回やってますので
お近くの方はお立ち寄りください。

2009年11月05日(木)更新

経営者会報ブログから致知へのつながり

TITI

今日は朝から雑誌「致知」の取材でした。
そもそものきっかけは、経営者会報ブログをご覧になられて
私の記事に共感されたとか。

以前、知人に木鶏クラブに誘われたことがあり、
その関係で「致知」は知っていたのですが、
本を手にしたのは初めてでした。

いきなりめくったページが、
「我ら、日本の食を守ることに命を捧げん」

私にとって非常にタイムリーな対談記事だった。

繋がってるというか、うまいことなってるなぁ。
って感じです。

情報は発信したところに集まるんやね。

無知でなかってよかった。

2009年11月01日(日)更新

こだわりは押しすぎると逆効果

ガス展
11月7日、8日は明日都浜大津にてイベント(トークショー&近江牛試食会)やります!

11月は予定を入れすぎて自らの首を絞めている状態ですが、
プレッシャーが心地よく楽しんでいます。

先日は、酒井さん、榎本さんと半日ご一緒させていただき、
びわ湖畔の景色を眺めながらゆっくりと同じ時間を共有させていただきました。

会話の中でこんな話がありました。
霜降り肉のやわらかさと肉のうまさは別で、
「霜降り肉=やわらかい=おいしい」は大きな間違い。
見た目の派手さは底の浅い感動であり、食後の余韻は体重増加の後悔に変わる。

霜降り肉が胃もたれされる方はなにを意図しているのかご理解いただけると
思いますが、今回の取材でまず感心したのは、酒井さん、榎本さんは前日に
南山さんで舌感してこられたということです。

そして、自らの焼肉体験と比較して、私の話、想い、牛、生産者の話などを
足早でしたが取材していただいたことで、久米さんの「メール道」ならぬ
「牛肉道」へ一歩も二歩も足を踏み入れられたように感じました。

詳細は、月間 ニュートップL.12月号をご覧いただくとして。

さて、以前からいろんなところで言ったり書いたりしていますが、
「うちはA5の肉しか販売していない」とか「未経産の雌牛にこだわっています」とか
「去勢牛は販売していません」などという迷文句を先日某ステーキ店で拝聴する
機会があった。

このステーキ店は、産地や種別(雌/去勢)、肥育月齢にこだわっていて
そのあたりを客に解説するのだが、聞いていてものすごく嫌悪感を覚えた。
それは、霜降り肉の否定から始まり、焼き加減のレクチャーまで自分目線を
強要するような圧を感じたからだ。

こだわりは結構だが、それの押し売りは
せっかくのおいしい料理も会話も台無しにしてしまう。

私はプロなので言っていることの70%はわかるが、一般の方には雑音でしか
ないだろう。

さりげなくが達人だと思う。
そして帰り際にお見送りしてニヤリと笑えばそれでいい。

さて、木下牧場さんと飼料の改善に取り組んできましたが、
等級や種別に関係なく、霜降り肉なのに胃もたれしない。
そんな肉にようやく仕上がりつつあります。

格付けはA4等級でBMS(霜降り度合い)は1~12のうち5と
ごくごく平凡な肉ですが、これが最高の出来栄えです。
見た目は霜降りで、焼けば脂が結構出ます。
でも、肉の旨みもあり、なによりもあっさりとしているので胃もたれしないんです。
ちなみに去勢です。
完璧じゃないけど結構ええ線いってます。

いつも食べてるA5なんかと比べていただけると幸いです。

すき焼きのおいしい季節ですしね。

先日の取材の様子です
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