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2011年07月16日(土)更新

安全でおいしい牛肉を求めて



大阪の街中を歩き疲れてふと立ち寄ったフレンチレストラン。

まずはビールをグビグビいったあとは、しゅわしゅわ系と黒豚のパテを注文。

職業柄なのか、ほんまに黒豚?とついつい穿った目でみてしまう。

もちろんそんなことは失礼なので聞かないが
店の方も、業者が黒豚として納品するから黒豚だと信じて仕入れているのだろうし
普通の豚を黒豚として納品されても、よほど豚に詳しくない限り分からないだろう。

それぐらい見分けがつきにくいものだ。

しかも豚はトレーサビリティの義務がないし
パテにしてしまえばなにがなんだかわからなくなる。

極端な言い方をすれば、輸入豚でもわからない。

こんなことを言い出したらきりがないが、
結局は、店を信じるしかないし、信用できる店で買い物したり飲食したりするしかないわけだ。

さて、ここ最近は、毎日のように福島牛の取扱いについて
問い合わせをいただく。

BSEは全頭が検査対象なのだが、
セシウムについては全頭が対象ではない。

そういうこともあって、特にお子さんをお持ちのお母さんから
安心して食べれるお肉を探していてやっと見つけた!
と問い合わせからご注文をいただくケースが増えてきた。

探して探してうちのサイトに辿りついたというわけだが
そこまでしないと見つけられないうちのサイトも問題だ。

学校給食で牛肉を扱わないケースがでてきたり、
しばらくはオージービーフを買うという声も聞く。

そういった問い合わせなどで直にお客さんと接して感じるのは、
完全に2極化しているということだ。

安全面を追求されるお客さんと価格で動くお客さんだ。

いままでなら考えられないことだったが
飼料や素牛まで気にするお客さんが増えてきた。

こだわりのページは、こだわればこだわるほどマニアックになり
アクセス数は少なく、完全に自己満足のページが多い。

しかし、いろんなサイトを見て、比較して、そして見極めて納得してから
買い物していただくお客さんが足跡を残してくれるようになった。

当店で積極的に取り扱っているのは、母牛から子供を産ませて育てる
滋賀県生まれで滋賀県育ちの近江牛だ。

さらに、飼料に必要な藁や牧草も自給自足に取り組んでいただいており、
この取り組みが認められ農林水産省のフードアクションニッポンアワード2010で
優秀賞を受賞させていただいた。

安全で美味しいお肉を求められるお客様に支持して頂けるよう、
今後も農家さんと連携して日々取り組んでいきたいと思う。

 


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近江牛さかえや

近江牛の販売【近江牛ドットコム】
ホルモンの販売【ホルモンドットコム】
近江牛業務用卸
業務用焼肉のたれ

2011年07月07日(木)更新

レバ刺しの外食提供について思うこと



 

左上からセンマイ、レバー、みすじ、イチボ、タンの生食オールスターズだ。

2日ほど前に食べたばかりだが、

カウンターだけの狭い店内に溢れんばかりの人で大繁盛していた。

この店は看板もなく、知る人ぞ知るといった焼肉店で
その日も扉を開けると我々3名の席を残してすべて埋まっていた。

まずはビールで乾杯。

夏のお決まりだ!

メニューはあるが、あえて頼まなくても生モノから順次でてくる。

目の前で肉がカットされる様子を見ながらビールをグビグビ気がつけば2杯目だ。


ユッケに続きレバーまで生で出せなくなったら大変なことになる。
いったいどうなるんでしょうね。


ひととおり食べ終わった後に店主がきりだした。

話の内容から肉の関係者だと察知した他の客が聞き耳をたてるかのように
店内はシーンと静まり返る。

肉が焼かれる音だけがジュージューと響き渡る。


翌日、


牛レバーについて、厚労省は19年に「生食用としての提供はなるべく控えること」と通知していたが、
今回の通知では「なるべく」という言葉を外し、提供自粛を強く求める。


というニュースが流れた。


そういえば先日も生レバーのことを書いたばかりだった(→クリック


肉に精通したプロは、レバーにしろユッケにしろ
見ただけである程度の鮮度は見抜けるが、一般の消費者には無理な話だ。

だから、あそこの店はいいとかあそこはダメといった線引きができないし
それをやったら問題になる。

新鮮なレバーがそんなにたくさん出回っているとも考えられないし、

チェーン店の焼肉屋は、社員1名であとはアルバイトというケースも少なくない。
アルバイト中心でシフトを組んでいる店もあるぐらいだ。

長く勤務しているアルバイトでも肉の扱いは素人同然で
マニュアル通りにやらされているだけなのだ。

言いかえれば、それがチェーン店ということなのだが
安さばかりを追い求めると必ず問題が起こる。

安くて良いものなんてあるはずがない。
あったとしてもそんなのは長続きしない。


ともあれ調理場での衛生管理は当たり前として
流通経路をもっと明確にさせるように義務付けることも必要かと思う。


精肉店には農水省が定期的に訪問して
個体識別番号の表示や原産国表示の指導を行っているが
飲食店は無法状態だ。

業者から安く買い叩いている飲食店なんかは
自分ところで扱っている肉がいったいどこの国のものなのかさえ知らない場合がある。


産地表示もしっかり義務化してほしいものだ。
数年前に確かそのような義務化の話があったように記憶しているのだが。


話を戻すが、現状ではナマモノの提供は自粛となっているが
新たな衛生基準についての議論次第では、法的に禁止されることもありうるとのこと。


こういった議論の場をクローズにするのではなく、
畜産業界や焼肉協会の関係者も参加し、意見を吸い取ったうえで検討していただきたいとを願う。
 

 


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近江牛さかえや

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2011年07月01日(金)更新

餅は餅屋~Better leave it to a specialist.~



餅は餅屋のついたものがいちばんうまい。

いわゆる「餅は餅屋」ということだが、
その道のことはやはり専門家が一番であるというたとえだ。

スーパーに並んだパックの肉は買いやすく普段使いには最適だが、
ここ一番というときは肉屋で買う人が多いのではないだろうか。

つまりは「肉は肉屋」ということだ。

専門店で、自分用の購入よりもギフト需要が多いのは
こういった理由だと思う。

さて、ホームページの写真もテキストも
約十数年間すべて私がやってきた。

それは、私が肉のことを一番知っているからだ。

素人写真でも支離滅裂な文章でも
想いは伝わる、そう信じてきた。
もちろん、いまもそう思っている。

しかし、今回ホームページをリニューアルするにあたって
はじめて、プロのカメラマンにお願いすることにした。


人物が得意なカメラマンだが牛は初めてとのこと。


そらそうやろ。
そうそう牛を撮る機会はないだろう。


撮影当日は35度を超え
なにもしなくても汗が滴り落ちる天気だった。

それでも牛たちは元気に写真に収まってくれた。

牛にもさまざまな表情があり
一頭一頭顔が違う。

若い牛は動き回り、
お母さん牛は、貫禄がありじっとしている。


なかにはカメラ目線の牛もいたり
炎天下の中、あっという間に1日が過ぎた。


撮った写真を何枚か見せてもらったが
さすが、餅は餅屋である。




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2011年06月26日(日)更新

安全性の二極化



サイトで牛ミンチを販売しているのだが、
今年の夏はかなりの暑さが予想されるため販売を中止にしようかと考えていた。

いくらクール便で発送するとはいうものの、
ミンチは傷みやすいため夏場だけでも中止の方向で考えていた。

冷凍で発送すれば問題ないのだが
解凍時にドリップがでて風味を損なうことが避けられないため
冷蔵にこだわってきた。


・・・昨日の事


産地や生産者が明確なミンチを探しているという方から
注文をいただいた。

スライス肉は個体識別番号である程度の履歴がさかのぼれるが
ミンチにそこまで真剣な精肉販売者がいなくてとお困りの様子だった。

近くのスーパーや肉屋にも安心して買えるミンチがなくて
ようやくパソコンで探したとのことでえらく喜んでいただいた。


じつは、ミンチをご購入していただくお客さんの
ほとんどが、同じような理由なのだ。


スーパーで販売しているミンチと食べ比べてもらえば
味の違いはお分かりいただける。

ミンチなんてどれも同じだと思っている方が多いようだが
ハンバーグにすれば、まず仕上がりの香りが違う。

臭みもなく、たとえミンチといえども
これほど違いがあるのかと驚かれるはずだ。

当店のミンチはリピート率が高い。
味だけではなく安心だからという理由が多い。

すき焼きやステーキの肉は、産地にこだわる方が結構おられるが、
ミンチは近所のスーパーで、という方が大半だしなんといっても安い。

なにもスーパーのミンチが粗悪で出所が不確かだと言っているのではないが
履歴が分かりにくいのも事実だ。

そもそも、ミンチや牛肉加工品、切り落としには
個体識別番号を付ける義務がないのだ。

ここ最近、安ければいいという消費者と、
少々高くても安心して食べられる物を求めている消費者の二極化(区別化)を感じる。

何か事件や問題でも起これば「一極化(統合化)」、または「融合化」現象になってしまうのだが、
安い値段を求める消費者ばかりを相手にしていると本筋を見誤ることになりかねない。




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牛肉サミット2011、8/20・8/21開催





  

2011年06月03日(金)更新

商品の安定感


最近はどこへ行っても土産を買うことが少なくなった。

なんかありきたりというか、心ときめくものがない。

ちょうど1週間前、台風が接近中のとき私は博多にいた。

時間があったので博多駅をぶらぶら・・・

やはり心ひかれるものがない。

筑紫口から入って左側のテナント群をひととおり見終わり
次は右側のテナント群へ。

少し歩くと、奥まったところに椒房庵があった。

椒房庵の商品は別に珍しくない。
ネットで何度も買ってるし、東京へ行ったときにもミッドタウンで買ったりする。

店内で商品を手に取ると、店員さんが話しかけてきた。
つかず離れずの接客は心地よい。

結局、明太子、明太子マヨネーズ、写真の「鰯めんたい」を買った。

なぜ、ネットでいつでも買えるものを
わざわざ買ったのか?

それは、商品としての安定感だと思うのだが、

うちの商品はまだまだその域に達していない。





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