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2011年01月16日(日)更新

99歳、週に3回はフィレステーキ

ヒレ
大きくみえますがこれで150gです。
知り合いのレストランへ持ち込んで焼いてもらいました。

牛フィレ、牛ヒレ、牛ヘレ、ところ変われば呼び名も変わりますが
ヒレ肉は、ど真ん中の一番柔らかな部分をシャトーブリアン、
小さくカットしたミニヨンなど、細分化した呼び方もあります。

残念ながら、当店ではヒレ肉は販売していません。
正確には、一般小売では販売していなくてレストランやステーキハウス向けに
業務用として卸販売しているのです。

もちろん、一般の方からご注文や問い合わせがあったときは
可能な限りご用意させていただいております。
(電話注文のみ受付中)

そんなヒレ肉を週に2~3回も食べてる方がいます。
しかも、99歳です。


現在発売中の和樂に記事が載っていますので
ご紹介させていただきます。

99歳、日野原重明先生(聖路加国際病院理事長)も
肉が好き!

というタイトルで、

“100歳になってからがスタートライン”
という本を書きたい。だから健康であることが大事で、
お肉を食べるのはそのためです。

と言われています。


それに、日野原先生はこんなことも言われています。

「脂を控えれば、お肉は太りません。
そもそも、アミノ酸からできているたんぱく質は体内で合成できないから、
体の筋力をつけるためにも、いくつになってもお肉は食べていないとね。
年をとって野菜だけ食べていたら、シワシワの干からびた人になっちゃうの」


いやぁー、すばらしいですね。


太るから牛肉は食べないようにしているという方がいますが
考えて食べれば太るどころか体にいいんです。

なんでもそうですが、食べ過ぎるとそりゃ太りますよ。

「~すぎる」はよくないです。

食べすぎる、飲みすぎる、遊びすぎる、怒りすぎる・・・

ほどほどに、ということですね。



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近江牛さかえや

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2011年01月15日(土)更新

普通じゃないこんにゃく

ishi

最初に牛舎を訪ねたとき、
なんで餌箱の横にレンガを置いてあるのか不思議でした。

なんとなく置いてあるだけかと気にもとめなかったのですが
どこの牛舎へ行っても同じようにレンガの塊が置いてあるので
しばらく眺めていると、牛がレンガを舐め始めたのです。

じつは、これはレンガではなく鉱塩といい、
ミネラルを多く含んだ飼料用の塩なのです。

レンガのような色、形をしたものといえば
近江八幡の赤こんにゃくを連想してしまいます。


赤こんにゃく


県外の方には、こんにゃくが赤いだなんて
少々気味悪いかも知れません。

特に、産地でもある近江八幡の方々は
こんにゃくは赤いものと思っているようですが
滋賀県民すべてがそう思っているわけではありません。


ところで、当店にはいくつかのレトルト商品があるのですが
そのなかの1つに「近江牛を身近に」をコンセプトに開発した
すき焼き丼という商品があります。

近江牛の他にもすべて滋賀県産の素材を使おうということで
玉ねぎや椎茸、そして赤こんにゃくを使っています。

sukiyakidon

ちなみに、赤こんにゃくは三二酸化鉄によって染められているのですが
派手好きの織田信長がこんにゃくまで赤く染めさたと言われています。

すき焼き丼作業工程

さて、写真はすき焼き丼の作業工程ですが、
糸切りにした赤こんにゃくがなんとも不気味です。

さすがに見慣れているとはいえ、
この量は可愛くありません。

昨年、期間限定でしたが県内のローソン全店で
近江牛丼を販売していただきました。

こちらも赤こんにゃく入りで
発売開始から2週間足らずで完売してしまいました。

ネットでも販売したのですが、
やはり全国ともなると赤こんにゃくが賛否両論で

驚いた、おいしかった、珍しかった、などなど
いろんな感想をいただきました。

なかには、なぜ赤くする必要があるのか、とか
(それはそうなんですが・・・^^;)

わざわざハガキまで送ってもらい

「滋賀の人はみんなこんな気持ち悪いものを食べてるんですか」

とご感想をいただいたりと、
思わず、おまえは暇かぁ、とハガキにツッこんだ記憶があります。

まぁ、それはさておき
普通のこんにゃくならこれほど注目されないのですが
赤いというだけで目立ってしまうというところが商売の目ではないでしょうか。




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近江牛さかえや

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2011年01月14日(金)更新

脱霜降り、焼肉でダイエット

近江長寿牛

写真のロース肉、キレイにサシが入っていて
とってもおいしそうでしょう。

でも、見る人が見れば分かると思いますが、
202ヶ月齢の経産牛(けいさんぎゅう)です。

経産牛というのは、お産を経た、つまりは子供を産んだ牛のことで
一般的に精肉としては表に出回らない牛なのです。

ちなみに、近江牛は雄牛を去勢した去勢牛と
未経産の雌牛のどちらかになります。

正確には経産牛も近江牛なのですが
店頭などで販売することがほとんどないため
未経産の雌牛か去勢牛が近江牛ということになります。

余談ですが、松阪牛の場合は、未経産の雌牛のみが松阪牛と
名乗れるので去勢牛は存在しないのです。
そのために、子牛を宮崎をはじめとする全国の子牛市場から
買い付けて三重で育てるのです。

たまに、当店の松阪牛は雌牛しか販売していません。
去勢牛は扱っておりません。

なんてことを声高らかに言ってる店がありますが
そらそうやろ、って感じです(笑)

さて、話を近江牛に戻しますと
近江牛の生産農家さんは、肥育と繁殖一貫に分かれます。

生まれて8ヶ月目ぐらいの子牛を買い付けて肥育する肥育農家さん
そして、自分ところで雌牛を持ち、人工授精で種をつけて子を産ませ育てる
繁殖一貫農家さんの2通りがあります。

通常、肥育牛とよばれる肉牛は30ヶ月前後で出荷するため、
穀物中心の濃厚飼料といわれる餌を与えて育てます。
つまりは、早く大きくして出荷するというわけです。

一方、子を産ませる繁殖牛は、
4産、5産と子を産んでもらわないと元がとれないので
稲藁などの粗飼料や配合飼料を与えて長く育てます。

ただ、子を産むにも限界がありますし
乳の出が悪くなったり、人工授精が上手くいかなかったりと
問題がでてきたところで廃用牛となって出荷、ト畜されます。

ト畜された牛は、肉質が硬く脂も旨みが抜けているので
安価で取引され、ミンチや加工品となることがほとんどなのです。

近江牛のハンバーグをはじめとする加工品で
大量生産されているものはほとんど経産牛や事故牛(発育不足や病気などで
早期に出荷、ト畜した牛)の場合が多い。

よく考えてみたら分かるのだが、近江牛にしろ松阪牛にしろ神戸牛にしろ
安価な加工品が大量生産できるはずがありません。

加工品には10桁の個体識別番号を表示する義務がないため
疑いたくなるような商品が横行しているのです。

当店にもハンバーグがありますが、こういった理由から
大量生産できないし、売らせてほしいと大手の問屋さんからお声がけが
あっても断らざるえないのです。

近江牛専門店が極めたカレーなんかは、毎日のように販売させてほしいと
上から目線の問い合わせがあります。
売ってやるから見積もりをよこせだのサンプルを送れだのと、それはもう
なにを勘違いしているのか、たまにキレかけることがあるぐらい大量生産、
大量販売に慣れてしまったつまらない電話が多いです。

ところで、とろけるような霜降り肉を喜んで食べるのは日本人ぐらいなもので
世界的にみると、赤身肉ということになるのですが、

近年、畜産業界でも経産牛が見直されている傾向があり
実際に後藤牧場さんの「なかのり号」は19産したにもかかわらず、
再肥育して見事に味のあるすばらしい肉牛になりました。
当時の記事(→クリック

再肥育とは、配合飼料や濃厚飼料を半年間程与えて
肉や脂をつけて肉用になるよう肥育することです。

若いシェフがイタリアやスペイン、フランスなどで修行を積み
赤身肉の調理法をマスターしていることも、経産牛や日本の赤身肉、
たとえば短角牛や褐毛牛に注目が集まっている要因だと思います。

黒毛和牛バリバリの近江牛を販売していて
赤身肉、赤身肉というのはおかしな話かも知れませんが

実際に私自身も、A5あたりのサシが強く入った肉よりも
赤身が多い経産牛のほうがおいしく感じますし、たくさん食べられます。

少々硬めの肉質は噛めば噛むほど味があり、
和牛特有の柔らかさとはまた違ったなんともいえない奥深い味わいを
体験することができます。

一度食べたらクセになるとはこのことです。

こういった理由で、私が生産者の方にお願いしているのは
無茶なビタミンコントロールはせずに、自然のまま育ててほしいということです。

ただ、結果として格付けありきの価格基準なので
赤身が多くなればなるほど高く売れないし、経営がくるしくなるという
現実問題があるわけで、私の役目は格付けに左右されない安定した
価格で取引できるように整備することなのです。
まだまだ力不足は否めませんが。

さて、経産牛ですが、
写真のロース肉は、昨年の11月16日にト畜されたものです。

通常なら腐ってしまって商品にならないところですが
専用の熟成庫でしっかり熟成させたものですからキレイな肉質に仕上がりました。

当然、ロースの断面は乾燥して色変わりしていたのですが
中身の肉質はご覧のとおりすばらしいものです。

じつは私も試食していないので
いまからすごく楽しみにしているのですが
コチラで食べることができます。

脱霜降り、焼肉でダイエット
スゴい企画です。

おいしい焼肉食べれて痩せられれば
これほどうれしいことはありません。

ご興味のある方は、ぜひお出かけください。



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2011年01月13日(木)更新

今年最初の外食は、カ・セントを堪能した

前回の訪問から3ヶ月がたちました。

今年最初の外食は、
近江牛生産農家さんと一緒に神戸のカ・セントからはじまりました。

朝昼晩と牛に囲まれた生活から、
たまには外の空気を吸おうという気分転換のつもりだったのだが
やはり所変わっても牛の話ばかり(笑)

牡蠣

さて、料理は北海道仙鳳跡(せんぽうし)の生牡蠣からはじまり、
最後のデザートまで、一皿づつにストーリーがあり堪能させていただいた。

予約席に人が座り始めると店内の空気が暖かくなりはじめ、
各テーブルから聞こえる雑談もBGMがわりで心地よい。

私たちが帰る頃、まだ席が埋まっていなかったが
遅めの時間に予約している人がいるのだろう。

カ・セントは3ヶ月先まで予約で埋まっているそうだが
ゆっくり食事をしてもらいたいというコンセプトが
このあたりからも伝わってくる。

当店の周辺にはスーパーの精肉売り場も含めると
ざっと数えただけでも10数件の肉屋がある。

そんな中、わざわざ当店に来てくれるお客さんは
肉を気にいっていただいているだけではなく、

どちらかと言うと、ちょっと遠いけど
あの兄ちゃんがいる肉屋で買おうと思ってくれることがベストであり
目指すべきところでもある。

2時間制限の居酒屋を目指すのではなく
カ・セントのように居心地の良い空間、接客ができるよう
レベルをあげていきたい。



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2011年01月12日(水)更新

商売は「ヒト」がすべて

takoyaki

歩きつかれてふと立ち止まると
そこにたこ焼き屋があった。

ちょうど小腹も空いていたので
入ってみた。


たこ焼きでもいろんなバリエーションがあり
さらにドリンクも充実していた。

アルコールもあったりして
私が知っているたこ焼き屋とは随分違った。

立地によって店の形態も変えているようだが
これは肉屋も同じで、スーパーのテナント、百貨店のテナント
路面店など、客層が異なるので店づくり、売り方も変えないと集客に
つながらない。

でも共通しているのは「プロ」からモノを買いたい
ということだろう。

つまりは商売は「ヒト」がすべてだと思う。

たこ焼き屋の無愛想な店員をみていて
ふとそんなことを思った。

まぁ、たこ焼き屋だから
こんなもんだろう

そんな風に思う人もいるかも知れないが
たこ焼き屋でもワイン屋でもその道に長けた人から
モノを買いたい。


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