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2010年11月14日(日)更新

丹後のカニは知れば知るほど奥深くてうまい

ude

魚政さんで茹でたばかりのセコ蟹を食べさせてもらった。
なんて贅沢な!当然ながらうまいに決まっているのだが、
想像を絶するとはこのことだ!

しかし、魚政さんの作業は1つ1つがものすごく丁寧だ。
これは素人目にもわかるぐらいで、そこまでするかと言うぐらい細かい。

数年前に北海道の某カニ工場で同じような作業を見たことがあるが、
魚政さんの仕事と比較すると雲泥の差だ。

見えないところで努力していることを、
わざわざひけらかす必要はなく、味を支えている企業努力というものだ。
すなわち、「おいしいには訳がある」というのはこういうことだと思う。

こういった作業が魚政さんのプライドであり、
カニに対する感謝の気持ち、お客様目線での仕事だと感じた。

ura

2人のおばちゃんがセコ蟹を黙々とバラしていく。
このときは何をしているのか分からなかったのだが
じつはこうなるのだ!

sekose

ここまで丁寧な仕事をされると他は太刀打ちできないでしょうね。
もちろん作業自体は真似ることはできるが、
素材までは真似できないですからね。

以前にネットショップの勉強のため、
有名なカニの店から足ばかり入ったお徳用セットを取り寄せたことがある。

すごく売れているショップなので、発送の状態や梱包などを勉強するつもりで
取り寄せただが、それなりに参考にはなったものの、カニは散々だった。

100本近く入っていたが、2~3本食べて嫌になった。

スーパーで買う輸入の冷凍ガニもそうだ。
薬品のような臭いがしてしゃぶしゃぶにしたら最悪で出汁までマズい。

この味しか知らない、これがカニだと思っている人には
十分満足なのかも知れないが、
本物を知ってしまえば、間違いなく二度と食べれなくなるだろう。

いくら安くても。

安くて良いものなんてあるはずがない。
あってもそれは賞味期限前のお買い得商品ぐらいで
手間隙かかったものは、それなりの対価を払って満足するものだ。

肉でもカニでも魚でも、
少量でもいいから良いものを口にしてほしいと思う。

さて、肉の話をすると、
滋賀の人はすき焼きにしろ、焼肉にしろ
近江牛ばかり食べているイメージがあるらしい。

まさかである。
肉屋でもそんな頻繁に近江牛ばかり食べているわけではない。
私は、試食もあるので毎日食べているが、それは例外というものだ。

それよりも、近江牛は外に流通しているほうが多く
県外消費のほうが多いような気がする。

県や協会、販売店の努力もあり
最近でこそレストランなどで近江牛の扱いが増えてきたが
まだまだ他県産や国産、輸入牛に押されている感は否めません。

カニの産地でも同じです。
旅館などで出しているカニがすべて地ガニかと言えば
けっしてそうではありません。

実際、私も経験しているのですが、
輸入の冷凍ガニと地ガニが混ざって出されたり、
コースによって区別していることが大半なのです。

お客さんのニーズ、予算に合わせて利益を考えると
ある程度は仕方がないことかも知れないが、
もっと工夫して、地ガニを食べていただく努力をしてほしいものです。

こういった問題は卸をしている人は
すごく深刻に感じていることだと思います。

レストランのシェフと話していても
近江牛がおいしいのはわかりますが値段が合わない
という声をよく聞きます。

販売価格を先に安く決めてしまうから
安価な国産牛や輸入牛を使わなければ商売として立ち行かなくなるわけです。

だいたいが安く売りすぎなんです。
地元の方こそ商品の値打ちを理解すべきなのです。

滋賀に観光に来て牛肉を食べたら
観光客なんかは勘違いするわけです。

極端な例ですが、
他県の方が滋賀の喫茶店で焼肉定食食べただけでも
表示がなければ近江牛だと勘違いするかもわかりません。

カニもまったく同じ現状で
丹後の方にこそ本当のカニはこんなにおいしいということを知ってほしい、
食べてほしいと願っていると思います。

それには、消費者の意識改革が必要なのかも知れない。

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