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2008年06月20日(金)更新

間違ったこだわり方

数年前からSA(サービスエリア)の改革がはじまり
県内のSAも以前に比べるとかなり様変わりした様子が伺えます。

全国どこへ行ってもSAのレストランでは必ずといっていいほど
その地の名産にお目にかかれる。

先日、県内の某SAでのこと。
お昼時ということもありほぼ満席状態。
高速のSAということもありお客さんはほぼ他県の方だと思われる。

30121
近江牛カレー

お客さんのほとんどが頼んでいた「近江牛カレー」
ちなみに上に乗っかってるのはトンカツである。

確かに牛肉らしきものは入ってはいるが
お世辞にも「おいしい」とは言い難い。
ボクの口には合わないだけかも知れないが。

せっかく滋賀に来たのだからと「近江牛」と冠のついた料理を頼む確立は
かなり高いと思われる。

店側も「近江牛」という売りが差別化につながり、その地の名産を販売することで
売上げが上がるであろうという目論みもあるだろう。

30124
近江牛100%ハンバーグ

こちらは近江牛のハンバーグだがファーストフードMのほうが
ボクの口には合うようだ。

せっかく滋賀に来たのだから近江牛を・・・

そう思って至極当然であり、ボクが三重に行ったら松阪牛のメニューを
頼むであろうし、神戸へ行ったら神戸牛のメニューを頼む確率は高い。

こういったブランド和牛は、ご存知のように仕入れ価格が高い。
店側も使いたいけれど仕入れ価格と販売価格のバランスが悪すぎるので
なかなか商品まで持って行けないのが現状かと思われる。

SAのランチでカレーが2,000円とか3,000円では商売として成り立たない。

1,000円前後で提供するには何かを抑えなければ無理な話であって
その結果、味や品質を落とすことになれば意味がない。

そこまでして「近江牛」を使う意味合いがあるのだろうか。
それよりも普通の牛肉で「おいしい」料理を提供することが
お客さんの目線でもあるし、企業としても長生きできる最善だと思う。

「地域ブランド」というのは原料生産から加工、販売まで、地域に徹してこその
ブランドであり、それでこそ価値のあるものです。

その価値をもっと大切に扱ってほしいしもっと愛情を持って販売してほしい。

生産者からいくつもの手を介するごとに不透明になっていく商流にも
問題があるように思うのだが。
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