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2011年01月21日(金)更新

江 ~姫たちの戦国~(複雑なホルモンの世界)

城
昨年、城好きの友人と訪れた丸岡城です。

丸岡城は、織田信長の家臣で、越前ほぼ一帯を領していた
柴田勝家の甥である勝豊により築城されました。

信長といえば、NHKの大河ドラマ「江 ~姫たちの戦国~」でトヨエツこと
豊川悦司さんが演じているがカッコいいですよね。

トヨエツは、1962年3月18日生まれなので
一応私と同級生ということになります。

ハァ~

って感じです。

江は、浅井長政と織田信長の妹お市の間に生まれ、
二度の政略結婚と離婚の後、徳川秀忠の妻になった。

この時代の背景はややこしいので整理すると、
徳川家康は江の義父、夫は徳川二代将軍の秀忠、
てことは、三代将軍の家光は息子ということになる。

江の姉は豊臣秀吉の側室の淀君、つまりは茶々で、
江は淀君の息子の秀頼に娘の千姫を嫁がせている。

ここまで書いて
すでに、わけがわからなくなってきた。

さて、わからないと言えば
牛肉の世界、とくにホルモンの流通もかなりややこしい。

牛一頭買えば、内臓(ホルモン)も込み込みだと
普通は考えるのだが、まったく別物である。

そもそも内臓は副生物として扱われ、
牛ではあるが、牛肉ではないとの判断なのだ。
だから、別ルートで流通するのです。

ちなみに、みなさんご存知のハラミ
牛肉ではなく、内臓扱いになります。


農家さんは、牛を出荷してその牛はセリにかけられます。
その際に、内臓は農家さんが処理代を支払って処分してもらいます。

処分といっても捨てるわけではありません。
内臓組合を通して洗い子さんがキレイに洗浄し
内臓業者が取引先を通じて方々へ流通させるわけです。

農家さんにもいくらか(目方×単価)は返金されます。

ちなみに、洗い子さんといっても
けっこうなおばちゃん達です^^;

さて、そのホルモンですが
いまはネットで気軽に購入することができます。

でも、ほんの数十年前までは
ホルモンは通販にはむいていないと言われていました。

理由は、腐敗が激しいホルモンは
鮮度や流通の問題など、クリアーしなければならないことが
たくさんあったからなのです。

このあたりを解決したのは、包装資材、真空技術、運送会社のクール便が
充実したことが大きな要因の1つでもあります。

私の知る限りでは、1997年に立ち上げたホルモンドットコム
日本で最初のホルモン専門の通販サイトです。

ところで、当店の売れ筋商品でもあるもつ鍋セットですが、
近江牛黒毛和牛の2パターンを販売しています。

近江牛のもつ鍋セットが断然人気なのですが、
数に限りがあるため数量限定で販売しています。

一方、黒毛和牛のもつ鍋セットは、
宮崎や鹿児島、熊本の九州産黒毛和牛のホルモンを使っています。

こちらも近江牛ホルモンほどではないのですが
仕入れがむつかしく、厳選しまくりで質の良いものだけを選んでいます。

この2つのもつ鍋セットを食べ比べて
こっちが近江牛のもつ鍋で、こっちが黒毛和牛のもつ鍋だとわかる人は
正直言って、いないと思います。

でも、近江牛のもつ鍋セットが売れるんですよね。
やっぱ名前ですかね。
どっちもホンマにうまいんやけどなぁ。

味に遜色のない高品質なものだけを選りすぐっているという
こともあるのですが、煮込んだ時の脂の溶け具合、スープの絡み具合など
双方ともにかなりの高レベルなのです。

もちろん、牛肉と同じで、
近江牛のホルモンならなんでも良いかといえば
そうではありません。

黒毛和牛も同様で、業者任せで仕入れているだけでは
本当に良いものは手に入らないのです。

直接現地へ行き、自分の目で確認してから仕入れる、
そうしなければクレームが発生した時に自信を持って対応できないのです。

ホルモンは牛肉のように個体識別番号の表示義務がありません。

問屋の営業マンなんか、黒毛和牛と国産(ホルスタイン)の
見分けもつかないのが現状です。

箱の印字を信用するしかないのですが
あきらかに違うやろ、といったモノが混ざっている場合もあります。

販売側も、表示の仕方によっては、トリック的なものもあり
疑わしいものもみかけます。

そのあたりをしっかり見極めて購入することが
本当の意味での「かしこい」買い物の仕方だと思います。




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2011年01月20日(木)更新

モーニングステーキ

サーロイン

今日は定休日のため
朝からステーキを焼いてゆっくりとした時間を過ごしています。

200gとか300gはさすがに食べられませんが
100gをゆっくり時間をかけて食べます。

パンを焼いて温かいコーヒーを淹れて
幸せを感じる瞬間でもあります。

ステーキは、現在販売中の
藤井牧場さんのサーロインです。

藤井さんのお肉はあっさりとした仕上がりなので
朝からでも胃にもたれることなく、スーッと入っていきます。

サシが入っていても、赤身肉のような旨みを感じさせる、
こんな肉がこれからは主流になるでしょうね。

みなさんも、朝からステーキ
ぜひ、試してみてください。

実際に、モーニングステーキとして
神戸牛の辰屋さんが販売しています。
さすが、目のつけどころが違いますね。

さて、昨年の12月を振り返ってみますと、
毎年、クリスマスは鳥は売れても牛は売れないのです。

ところが、昨年はステーキ肉が予想外に売れてしまい、
急遽、仕入れを見直したぐらいでした。

確かな原因は分かりませんが、
外食を控えて内食が多かったのではないだろうかと思われます。

そう考えると、今後はレシピを充実させたページ作りが
急務となってきます。

店舗では、焼き方の提案とかQRコードを入れた印刷物で
サイトのレシピページへ誘導すると相乗効果がうまれそうです。

物事を連鎖させて考えると、意外なところにたどり着くからおもしろい。


藤井牧場へ突撃~~~♪
ってことで、動画レポートです。





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2011年01月19日(水)更新

豚肉事情

当店では牛肉だけではなく
少しだけだが豚肉も扱っている。

各方面からさまざまな豚を仕入れてみたが
味にバラツキが多く最終的に鹿児島県薩摩の豚に落ち着いた。

脂の甘さが特徴のおいしい豚肉である。
近隣の幼稚園や保育園の子供たちの給食にも使ってもらっているので
親御さんのクチコミで店舗では豚肉がけっこう売れていたりする。

余談だが、当店の豚肉をわざわざ神戸から買いに来るお客さんがいる。
何かのついでに立ち寄ってくれていると思っていたのだが
どうやら違うみたいで、豚肉を買うためだけに来てくれているらしい。

月に1回ペーズでまとめ買いされるのだが
牛肉は一度も買ってくれたことがない。

近江牛専門店の看板を掲げているので
複雑な気持ちではある。

確かに、当店の豚肉は美味いし。
だけど、わざわざ神戸から買いに来るほどかと言えば、
神戸にも美味い豚肉売ってる店はあると思う。

って、こんなこと言ったら怒られそうだ(^^;


さて、毎晩のように鍋料理が続いているが
昨夜は牛肉ではなく豚肉で鍋料理を楽しんでみた。

豚肉は、ビタミンBが豊富で、
特にビタミンB1が牛肉の10倍含まれているため
免疫力を増進し、美容効果も高いといわれている。

さらに、体に溜まった老廃物を排出してくれる効果もあり
アルコールが好きな方にとっては、すすんで食べていただきたい。

ところで、調べてみると日本の銘柄豚が以前より増えていて
今では全国で250以上にもなるらしい。

そこへ海外からの輸入豚も加えると
そうとうな数の豚肉が出回っていることになる。

そういえば、レストランでは国産の豚肉よりも
海外の豚肉をよく見かける。

理由は、冷凍流通で使い勝手がよいのと、
海外で修行を積んだシェフが増えてきたからだろう。

海外の豚といえば、イベリコ豚(スペイン)はご存知の方も多いだろうが
他には、バスク豚(フランス)、ビゴール豚(フランス)、マイヤリーノ(イタリア)
デュロック豚(スペイン)などが有名だ。

私がいままで食べた豚肉で印象に残っているのは、
中国の江蘇省に生育する太湖系の原種豚で、
最高級の豚と称される梅山豚(メイシャントン)だ。

豚肉といっても牛肉よりも高いものもあり
イベリコ豚のベジョータなんかはその代表的な存在ではないだろうか。

さて、昨年神戸のカ・セントを訪問したとき
メインに登場したのが梅山豚だった。

梅山豚

まさかの梅山豚で驚いたが
脂の甘さ、肉の旨みが抜群においしかった。

普段は豚肉、たまに贅沢して牛肉

これが一般的かも知れないが、
牛肉を生業としているせいもあり

普段は牛肉、たまに豚肉がちょっとした楽しみでもある。




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2011年01月18日(火)更新

時代は霜降り肉から赤身肉へ

akaniku

昨年あたりから、雑誌での掲載率がグーンと増えたのが
赤身肉に関してです。

“脱”霜降り

時代は赤身肉へ

こんな感じの記事が目につくようになったのですが
確かに牛肉好きの間では和牛の赤身肉が人気です。

さすがにテレビは、赤身肉ではインパクトが弱いのか
いまだにサシだのA5だのとやってますが、もうええんちゃいますか
って感じです。

もちろん、牛肉は脂も大切な旨みの1つですが
サシの入りすぎはクドくて重い。

胃にズドン、ズドンと落ちていくようで
やはり軽やかな和牛の赤身肉がおいしいです。

とはいっても真っ赤ッかの赤身肉は旨みが足りないので
赤身にバランスよくサシが入った和牛を選びたいものです。

さて、お隣の国、韓国ではずいぶん前から赤身肉が主流です。
最近でこそ、韓牛の台頭でサシが入った牛肉もよく見かけるように
なりましたが、こちらは日本の和牛より高くて驚きます。

本場の焼肉を食べに韓国へ

なんて息巻いて赤身肉がでてきて意気消沈、
そんな経験をした人はたくさんいるはずです。

日本の霜降り肉に慣れている人にとっては
韓国の赤身肉は物足りないでしょうね。

しかも最近の韓国牛肉事情は、
○○産の韓牛を使用とか、格付け等級を表示したりとか
なんだか日本と同じようになってきました。

ただ、こうやって情報が前面に出たやり方になると
ニセ韓牛が出回ったりすることも十分に考えられます。
このあたりも日本と同じです。

さて、2011年は赤身肉がブームになり
加速することが予測されます。

本日付の食肉通信によると、

昨年末は、ウデやモモといった赤身の需要の高まりが見受けられた。
ということが書かれていた。

さらにこんなことも書かれている。

ここ数年話題にあがらなかったステーキだが、昨年末の売れ行きは
好調に推移した。

ただ、サーロインなどのサシ気のあるものは動きが悪く、
好調だったのはヒレやモモを使った赤身の商品が中心。

消費者の赤身志向が強まり、ステーキといえば霜降り肉という
イメージがなくなってきているのかもしれない。


ということだが、これは全国の食肉専門店にアンケートをとって
まとめた結果である。

健康志向や高齢化で赤身肉が好まれるのではなく
本当においしい牛肉を求めて、行き着いた先が赤身肉

こんな風にニーズが変化してきているのかも知れない。




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2011年01月17日(月)更新

検索結果は人間による評価の時代へ

昨日から降りはじめた雪のため
案の定道路が凍ってしまって国道は大渋滞
とろとろ運転のため、いつもは途中で終わってしまう音楽も
今日ばかりは最後まで聴くことができました。

ところで、「とろとろ」という言葉は、
硬いものを煮込むときにもよく使われます。
「とろとろになるまで煮込む」なんて言いますが

牛すじなんかとろとろに煮込むとおいしいですよね。
牛すじのなかでも、肩ロースとリブロースからとれる「ふじ」という部分があります。

かなり煮込まなければ柔らかくならないのですが、
小高さんはワイン煮にしたそうです。

今度、私もチャレンジしてみます。

さて、鍋料理といえばこちらは完全に定着した感があります。

もつ鍋

塩味が好きなのだが、たまには味噌味もおいしいものです。
手前は牛ハツのように見えますが、赤こんにゃくです。

kubota

ビール、ワイン、焼酎、梅酒、日本酒といろいろ合わせてみましたが
この時期は、日本酒がいいですね。

さて、1月は今日の時点で新規のお客さんの60%がもつ鍋を購入されています。

従来より冬場はもつ鍋が売れるのですが
今年は厳しい寒さも影響しているのか拍車がかかっているようです。

当店のサイトは、もつ鍋のキーワードでは検索上位に表示されず
かといってなんら対策もしていないのですが、
それでもご購入いただけるということはいくつかの理由が考えられます。

・クチコミ

・雑誌をみて

・優良なコンテンツ


クチコミや雑誌をみての場合は、
電話での注文が大半なので、コンテンツが購入の後押しをしているものと
思われます。

サイトを訪問し、購入までの経由を考えると
その人にとっては優良なコンテンツだったということでしょう。

このことから、
今後は小手先のSEOよりもコンテンツが重要になると考えられます。

SEOの大家、住さんが言うように
検索エンジンありきの時代は終焉し、対人間の時代になってきたということ
なのでしょう。

さらにはネットショップという呼び名自体が陳腐化し
顔の見えない店作りをしている店舗は
淘汰されていくと思われます。

いまだに会社案内すらないお店もあるぐらいですから。

人から機械へ、そして人へ、そんなイメージです。





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2011年01月16日(日)更新

99歳、週に3回はフィレステーキ

ヒレ
大きくみえますがこれで150gです。
知り合いのレストランへ持ち込んで焼いてもらいました。

牛フィレ、牛ヒレ、牛ヘレ、ところ変われば呼び名も変わりますが
ヒレ肉は、ど真ん中の一番柔らかな部分をシャトーブリアン、
小さくカットしたミニヨンなど、細分化した呼び方もあります。

残念ながら、当店ではヒレ肉は販売していません。
正確には、一般小売では販売していなくてレストランやステーキハウス向けに
業務用として卸販売しているのです。

もちろん、一般の方からご注文や問い合わせがあったときは
可能な限りご用意させていただいております。
(電話注文のみ受付中)

そんなヒレ肉を週に2~3回も食べてる方がいます。
しかも、99歳です。


現在発売中の和樂に記事が載っていますので
ご紹介させていただきます。

99歳、日野原重明先生(聖路加国際病院理事長)も
肉が好き!

というタイトルで、

“100歳になってからがスタートライン”
という本を書きたい。だから健康であることが大事で、
お肉を食べるのはそのためです。

と言われています。


それに、日野原先生はこんなことも言われています。

「脂を控えれば、お肉は太りません。
そもそも、アミノ酸からできているたんぱく質は体内で合成できないから、
体の筋力をつけるためにも、いくつになってもお肉は食べていないとね。
年をとって野菜だけ食べていたら、シワシワの干からびた人になっちゃうの」


いやぁー、すばらしいですね。


太るから牛肉は食べないようにしているという方がいますが
考えて食べれば太るどころか体にいいんです。

なんでもそうですが、食べ過ぎるとそりゃ太りますよ。

「~すぎる」はよくないです。

食べすぎる、飲みすぎる、遊びすぎる、怒りすぎる・・・

ほどほどに、ということですね。



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2011年01月15日(土)更新

普通じゃないこんにゃく

ishi

最初に牛舎を訪ねたとき、
なんで餌箱の横にレンガを置いてあるのか不思議でした。

なんとなく置いてあるだけかと気にもとめなかったのですが
どこの牛舎へ行っても同じようにレンガの塊が置いてあるので
しばらく眺めていると、牛がレンガを舐め始めたのです。

じつは、これはレンガではなく鉱塩といい、
ミネラルを多く含んだ飼料用の塩なのです。

レンガのような色、形をしたものといえば
近江八幡の赤こんにゃくを連想してしまいます。


赤こんにゃく


県外の方には、こんにゃくが赤いだなんて
少々気味悪いかも知れません。

特に、産地でもある近江八幡の方々は
こんにゃくは赤いものと思っているようですが
滋賀県民すべてがそう思っているわけではありません。


ところで、当店にはいくつかのレトルト商品があるのですが
そのなかの1つに「近江牛を身近に」をコンセプトに開発した
すき焼き丼という商品があります。

近江牛の他にもすべて滋賀県産の素材を使おうということで
玉ねぎや椎茸、そして赤こんにゃくを使っています。

sukiyakidon

ちなみに、赤こんにゃくは三二酸化鉄によって染められているのですが
派手好きの織田信長がこんにゃくまで赤く染めさたと言われています。

すき焼き丼作業工程

さて、写真はすき焼き丼の作業工程ですが、
糸切りにした赤こんにゃくがなんとも不気味です。

さすがに見慣れているとはいえ、
この量は可愛くありません。

昨年、期間限定でしたが県内のローソン全店で
近江牛丼を販売していただきました。

こちらも赤こんにゃく入りで
発売開始から2週間足らずで完売してしまいました。

ネットでも販売したのですが、
やはり全国ともなると赤こんにゃくが賛否両論で

驚いた、おいしかった、珍しかった、などなど
いろんな感想をいただきました。

なかには、なぜ赤くする必要があるのか、とか
(それはそうなんですが・・・^^;)

わざわざハガキまで送ってもらい

「滋賀の人はみんなこんな気持ち悪いものを食べてるんですか」

とご感想をいただいたりと、
思わず、おまえは暇かぁ、とハガキにツッこんだ記憶があります。

まぁ、それはさておき
普通のこんにゃくならこれほど注目されないのですが
赤いというだけで目立ってしまうというところが商売の目ではないでしょうか。




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2011年01月14日(金)更新

脱霜降り、焼肉でダイエット

近江長寿牛

写真のロース肉、キレイにサシが入っていて
とってもおいしそうでしょう。

でも、見る人が見れば分かると思いますが、
202ヶ月齢の経産牛(けいさんぎゅう)です。

経産牛というのは、お産を経た、つまりは子供を産んだ牛のことで
一般的に精肉としては表に出回らない牛なのです。

ちなみに、近江牛は雄牛を去勢した去勢牛と
未経産の雌牛のどちらかになります。

正確には経産牛も近江牛なのですが
店頭などで販売することがほとんどないため
未経産の雌牛か去勢牛が近江牛ということになります。

余談ですが、松阪牛の場合は、未経産の雌牛のみが松阪牛と
名乗れるので去勢牛は存在しないのです。
そのために、子牛を宮崎をはじめとする全国の子牛市場から
買い付けて三重で育てるのです。

たまに、当店の松阪牛は雌牛しか販売していません。
去勢牛は扱っておりません。

なんてことを声高らかに言ってる店がありますが
そらそうやろ、って感じです(笑)

さて、話を近江牛に戻しますと
近江牛の生産農家さんは、肥育と繁殖一貫に分かれます。

生まれて8ヶ月目ぐらいの子牛を買い付けて肥育する肥育農家さん
そして、自分ところで雌牛を持ち、人工授精で種をつけて子を産ませ育てる
繁殖一貫農家さんの2通りがあります。

通常、肥育牛とよばれる肉牛は30ヶ月前後で出荷するため、
穀物中心の濃厚飼料といわれる餌を与えて育てます。
つまりは、早く大きくして出荷するというわけです。

一方、子を産ませる繁殖牛は、
4産、5産と子を産んでもらわないと元がとれないので
稲藁などの粗飼料や配合飼料を与えて長く育てます。

ただ、子を産むにも限界がありますし
乳の出が悪くなったり、人工授精が上手くいかなかったりと
問題がでてきたところで廃用牛となって出荷、ト畜されます。

ト畜された牛は、肉質が硬く脂も旨みが抜けているので
安価で取引され、ミンチや加工品となることがほとんどなのです。

近江牛のハンバーグをはじめとする加工品で
大量生産されているものはほとんど経産牛や事故牛(発育不足や病気などで
早期に出荷、ト畜した牛)の場合が多い。

よく考えてみたら分かるのだが、近江牛にしろ松阪牛にしろ神戸牛にしろ
安価な加工品が大量生産できるはずがありません。

加工品には10桁の個体識別番号を表示する義務がないため
疑いたくなるような商品が横行しているのです。

当店にもハンバーグがありますが、こういった理由から
大量生産できないし、売らせてほしいと大手の問屋さんからお声がけが
あっても断らざるえないのです。

近江牛専門店が極めたカレーなんかは、毎日のように販売させてほしいと
上から目線の問い合わせがあります。
売ってやるから見積もりをよこせだのサンプルを送れだのと、それはもう
なにを勘違いしているのか、たまにキレかけることがあるぐらい大量生産、
大量販売に慣れてしまったつまらない電話が多いです。

ところで、とろけるような霜降り肉を喜んで食べるのは日本人ぐらいなもので
世界的にみると、赤身肉ということになるのですが、

近年、畜産業界でも経産牛が見直されている傾向があり
実際に後藤牧場さんの「なかのり号」は19産したにもかかわらず、
再肥育して見事に味のあるすばらしい肉牛になりました。
当時の記事(→クリック

再肥育とは、配合飼料や濃厚飼料を半年間程与えて
肉や脂をつけて肉用になるよう肥育することです。

若いシェフがイタリアやスペイン、フランスなどで修行を積み
赤身肉の調理法をマスターしていることも、経産牛や日本の赤身肉、
たとえば短角牛や褐毛牛に注目が集まっている要因だと思います。

黒毛和牛バリバリの近江牛を販売していて
赤身肉、赤身肉というのはおかしな話かも知れませんが

実際に私自身も、A5あたりのサシが強く入った肉よりも
赤身が多い経産牛のほうがおいしく感じますし、たくさん食べられます。

少々硬めの肉質は噛めば噛むほど味があり、
和牛特有の柔らかさとはまた違ったなんともいえない奥深い味わいを
体験することができます。

一度食べたらクセになるとはこのことです。

こういった理由で、私が生産者の方にお願いしているのは
無茶なビタミンコントロールはせずに、自然のまま育ててほしいということです。

ただ、結果として格付けありきの価格基準なので
赤身が多くなればなるほど高く売れないし、経営がくるしくなるという
現実問題があるわけで、私の役目は格付けに左右されない安定した
価格で取引できるように整備することなのです。
まだまだ力不足は否めませんが。

さて、経産牛ですが、
写真のロース肉は、昨年の11月16日にト畜されたものです。

通常なら腐ってしまって商品にならないところですが
専用の熟成庫でしっかり熟成させたものですからキレイな肉質に仕上がりました。

当然、ロースの断面は乾燥して色変わりしていたのですが
中身の肉質はご覧のとおりすばらしいものです。

じつは私も試食していないので
いまからすごく楽しみにしているのですが
コチラで食べることができます。

脱霜降り、焼肉でダイエット
スゴい企画です。

おいしい焼肉食べれて痩せられれば
これほどうれしいことはありません。

ご興味のある方は、ぜひお出かけください。



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2011年01月13日(木)更新

今年最初の外食は、カ・セントを堪能した

前回の訪問から3ヶ月がたちました。

今年最初の外食は、
近江牛生産農家さんと一緒に神戸のカ・セントからはじまりました。

朝昼晩と牛に囲まれた生活から、
たまには外の空気を吸おうという気分転換のつもりだったのだが
やはり所変わっても牛の話ばかり(笑)

牡蠣

さて、料理は北海道仙鳳跡(せんぽうし)の生牡蠣からはじまり、
最後のデザートまで、一皿づつにストーリーがあり堪能させていただいた。

予約席に人が座り始めると店内の空気が暖かくなりはじめ、
各テーブルから聞こえる雑談もBGMがわりで心地よい。

私たちが帰る頃、まだ席が埋まっていなかったが
遅めの時間に予約している人がいるのだろう。

カ・セントは3ヶ月先まで予約で埋まっているそうだが
ゆっくり食事をしてもらいたいというコンセプトが
このあたりからも伝わってくる。

当店の周辺にはスーパーの精肉売り場も含めると
ざっと数えただけでも10数件の肉屋がある。

そんな中、わざわざ当店に来てくれるお客さんは
肉を気にいっていただいているだけではなく、

どちらかと言うと、ちょっと遠いけど
あの兄ちゃんがいる肉屋で買おうと思ってくれることがベストであり
目指すべきところでもある。

2時間制限の居酒屋を目指すのではなく
カ・セントのように居心地の良い空間、接客ができるよう
レベルをあげていきたい。



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2011年01月12日(水)更新

商売は「ヒト」がすべて

takoyaki

歩きつかれてふと立ち止まると
そこにたこ焼き屋があった。

ちょうど小腹も空いていたので
入ってみた。


たこ焼きでもいろんなバリエーションがあり
さらにドリンクも充実していた。

アルコールもあったりして
私が知っているたこ焼き屋とは随分違った。

立地によって店の形態も変えているようだが
これは肉屋も同じで、スーパーのテナント、百貨店のテナント
路面店など、客層が異なるので店づくり、売り方も変えないと集客に
つながらない。

でも共通しているのは「プロ」からモノを買いたい
ということだろう。

つまりは商売は「ヒト」がすべてだと思う。

たこ焼き屋の無愛想な店員をみていて
ふとそんなことを思った。

まぁ、たこ焼き屋だから
こんなもんだろう

そんな風に思う人もいるかも知れないが
たこ焼き屋でもワイン屋でもその道に長けた人から
モノを買いたい。


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会社概要

(株)サカエヤでは、「食」を通して「美味しさ」とともに贅沢な時間と楽しさ、笑顔の「食卓」を提案します。 【関連会社】 株式会社 アヴァッツ 近江牛ドットコム株式会社

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個人プロフィール

1961年、父と母が京都にて繁殖に成功。玉のような可愛い赤ちゃんとして生誕。現在、中年おっさん道を順調に歩んでおります。

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