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2012年08月28日(火)更新

牛肉サミット2012 10万人の来場者で畜産業界の明るい未来を見た!

会場をぶらぶら歩いていた井岡弘樹さんと。
 

牛肉サミット2012が終わった。
私の夏が終わったという感じだ。

顔は真っ黒に日焼けし勲章のように誇らしい。
昨年が2日間で4万人、今年は10万人の来場者だった。
予想以上の結果に驚くと同時に牛肉サミットがやっと歩きだした感じだ。

臨床獣医師の松本大策先生がこんなことを言っていた。

畜産業界はこの10年、いろんなことがありすぎた。
いまも飼料の高騰などで農家さんは大変な目にあっている。
しかし、これだけの人が笑顔で肉を食べてる姿をみると日本の牛は大丈夫だと
安心できる。大丈夫、大丈夫、日本の和牛は大丈夫!

安愚楽牧場の破綻で経営危機に立たされている山口県の梶岡牧場さん。
牧場主の梶岡さんはそんな状況の中、今年の牛肉サミットにエントリーしてくれた。

友人知人の支援があっての出店だったが、白いカレーに炭火で焼いた牛肉の
侍カレーは大好評だった。2日目ですでにリピートも多くぜひ商品化してほしい。

 

牛肉サミットは、元々滋賀を元気にしたいという私を含めた4人の
中小企業の経営者が立ち上げた牛肉料理№1を決定するイベントだ。

 

昨年は、ユッケ事件、震災、放射性セシウムという逆風のなか
事前の記者会見にも大勢のメディアが集まってくれた。

ただ、メディアは牛肉サミットに興味があるのではなく、こんな最中に本当にやるのか?
という興味で集まってくれたに他ならない。

実際、記者からの質問はそこに集中した。

くやしい思いもあったがそれでもよかった。
1年目は認知度もない状況のなか、どんなことでも記事にさせしてくれればPRになると
そして1人でも会場に足を運んでくれればとそんな思いだった。

 

今年は、生レバーの規制が2ヶ月前にあったぐらいで大きな事件もなく
話題性に欠けたのか(笑)、記者会見に集まった記者は3名。

もちろん、掲載してくれたことに感謝しています。
ありがとうございました!

 

さて、牛肉サミット2012は北は北海道から南は石垣島と
まさに日本列島各地から30店舗の牛肉ファイター達がびわ湖に集まってくれた。

十勝若牛、米沢牛、岩手短角牛、近江牛、松阪牛、神戸牛、若狭牛、石垣牛などなど・・・
 

見事グランプリに輝いたのは、十勝若牛だった。

JA十勝清水の伊藤さんに出店の打診をしたのは酒席だった。
出店するよと快く言ってくれたものの酒が入ればなんでもありで
非常識も常識のうちだ。

しかも北海道、それも十勝から滋賀に来るとは考えられない。

2~3日もすれば、あれは酒の席のことで・・・はははは(笑)
なんてことになるだろうと予想していたのだが恐ろしいことに着々と出店に向けて
会議が進められたいた。

とまぁ、優勝したJA十勝清水さんを例にとらせていただいたが
各店舗このようなエピソードがたくさんあるのだ。

いまから1年後に向けて日本中から30店舗を集めていきたい。
私たちはすでに動き出している。

仕事しているよりこっちのほうがおもしろいが本音のところ。

震災復興、畜産業界の底上げ、もちろん滋賀を元気にしたい!
様々な欲張りな思いの中、最低10年は続けていきたい。

課題はあって当然、最初から完璧なんておもしろくもなんともない。
10年目を一区切りに少しずつ思い描いていた牛肉サミットが現実のものになりつつある。
そんな手ごたえを感じた今年の牛肉サミットだった。

 

そして、牛肉サミットに出店することが名誉になるような、そんなイベントに育てていきたい。
 

いろんな形で〝共感〟してくださったみなさま、本当にありがとうございました!

2021年、被災地で牛肉サミットを開催することを目標にがんばります!