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2011年11月27日(日)更新

松阪牛バーガー1800円ナリ


 



2007年に発覚したミートホープの事件を覚えている方は多いと思うが、
社長の田中稔氏は、記者会見でこんなことを言っていた。

「販売店も悪いし、半額セールで喜んで買う消費者にも問題点がある」

マスコミは、消費者への責任転換だと騒いだが
食品業界に身を置く者たちは、その通りだと思ったのではないだろうか。

もちろん、ミートホープのやったことは犯罪であり
許されることではないが、悪いこととは知りながらもタブーを犯さなければならない
流通の構造がある限り、ここまでひどくはなくて、また起こりうる可能性はある。

昨日だったか一昨日だったかの新聞に
ロッテリアが松阪牛バーガーを発売と記事にあった。

1個1800円だそうだ。

これは高すぎるやろ、そんな声が聞こえてきそうだが
本物の松阪牛を使っているのなら、妥当な価格であり
これがもし500円とかだったら、それこそ怪しいのではないだろうか。

しかし、消費者は、安全や安心を気にしながらも
安ものへと流れていく。

価格というのは、生産者が決めるのではなく消費者が決めている。
正確には、消費者が買いそうな値段をつけるのだ。

もちろん、価格のしわ寄せは最終的には生産者や製造者へいくわけで
それで良い商品がつくれるとは思えない。

そういう意味では、ロッテリアの松阪牛バーガーは
よくぞ思い切った価格をつけたものだと賞賛したい。