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2009年12月08日(火)更新

桜田門の変から近江牛味噌漬けとワインへつなぐストーリー

wine

12月といえばお歳暮の時期ですが、江戸時代、牛肉を食べることを
禁じられていたにもかかわらず、「養生肉」と称して彦根藩から将軍家へ
贈答されていたことが史実として残っている。

表立っては、牛肉は薬用として虚実されていたわけだが、
その中でも水戸の徳川斉昭が彦根藩、井伊直亮宛に送った書状が残っている。

「度々牛肉贈り下され、薬用にも用いており忝(かたじけ)い」

さて、彦根藩主で大老の井伊直弼が、水戸藩、薩摩浪士18人に暗殺された
桜田門の変は歴史上、近代日本の幕開けのために避けられなかった悲劇だと
いえますが、ことの発端は、仏教徒の井伊直弼が牛の屠畜禁止令を打ち出し、
将軍家や親藩諸家に牛肉の味噌漬けを贈るのをやめてしまったのが原因だと
まことしやかな説が伝えられています。

つまりは、毎年楽しみにしていたお歳暮の味噌漬けが来なくなったということで、
これに端を発し、両家に不和が生じて暗殺事件にまで結びついた。
という説をおもしろおかしく色づけてはいるのですが、もちろん表向きは開国派の
井伊直弼を危険人物とみた幕府側との対立が原因です。
このあたりをコンテンツとしてサイトを作ったのが2001年の頃でした。

あまりにもすばらしいサイトが出来上がったので、
勢い余って近江牛味噌漬けに合うワインというものを赤白作りました。
丹波ワインさんにお願いしたものですから本格的です。

作った数はこれまた勢いよすぎてここには書けないぐらいの数量で
納品されてきたときのことを思い出すだけで、今でもめまいがします。

さて、結果ですが、まったく売れませんでした。
いまだったら、歴史ブームもあり売れたのかも知れませんが、
結局責任をとって私が消費するハメに。

すでに完全消費したはずのワインですが、本日2本ばかり倉庫から見つかりました。
まだ楽しく語れるほど実績があがっていないのですが、いつか大きな目標が
達成したときに飲みたいと思います。

それまでディスプレーして精進します。
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