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2009年10月23日(金)更新

帰り、還る、そして存在意義を考える

reba
生レバーを他所で食べることはほとんどないが、この店の生レバーは信用できる。

昨日、テレビをみていたら安売りで業績を上げているスーパーの特集をやっていた。
厳しい現状に、低価格で業績を上げているのは大変すばらしいことだが、
働いている人の顔は幸せそうじゃなかった。

激安商品に群がるお客さんも鬼気迫るものがあり、なんか見ていて
悲しくなった。

京都に知る人ぞ知る焼肉屋さんがある。
その店は繁華街の細い路地にあり、一見ではまず入れる雰囲気ではない。
ましてや、まわりはピンク系の素敵なお店が多いからなおさらである。
もちろんテレビや雑誌にも載らない。(載っているのかも知れないが私は見たことがない)

さて、この焼肉屋さん、いつ行っても満席である。
おかあさんと息子さん、アルバイト1人で切り盛りする小さな店だが、
すばらしい肉を出してくる。

常連客やクチコミのお客さんばかりだと思われるが、
客層もすばらしい。

そしてなによりも、目配り、気配りがすばらしい。
アルバイトの子もよく気づく。

最近、メニューに産地名を記載したり、産地名+商品説明を
サービスとしている店が増えてきた。
安全性やこだわりのアピールとしては、やらないよりやったほうがいいだろう。

しかし、この焼肉屋さんは、メニューに産地名もなければ、口頭でも言わない。
たぶん、聞けば詳しく説明してくれるのだろうが無用である。

上質の肉を最高の料理で、これまた最高のタイミング出してくれ、
そして心地よいサービスがあれば産地なんてどこでもいい。
ましてやブランドや、A5だの雌牛だのどうでもいいのだ。
このお店がブランドなのだから。

年に1度、開催されるOSMCの全国実践会。
今年のテーマは「帰り、還る」

自分らしく生きる人は、自分らしくあるお店は
長きにわたって輝き、人を引きつける力があります。

これは、森本会長のメッセージだが、
会社の存在意義、私の存在意義を改めて考えると
理念として掲げている「おいしい食卓」に行き着く。

畜産というものは、ほんとうに手間ばかりかかって儲けにならないことが多い。
それでも“おいしい肉”をつくりたいと志高い生産者と協業することは楽しい。

手間をかけて育て、そして精肉にした商品は少しでも高く売りたい。
労力に見合った適正な価格で取引することが生産者やお客さんの幸せに繋がる。
もちろん、命を差し出してくれた牛に対しても感謝の対価である。

最近は、いろんなところで発言の場を設けていただき、
本当に感謝しています。

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