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2008年02月25日(月)更新

肉は赤身の時代に「脱:霜降り」

サイト内のコンテンツを充実させるために“よみもの”のページを
作ることにした。

といっても記事が少ないので
これから思いついたことをこのブログに書き留めていくことにした。
「カテゴリ1」に蓄積していきます。

肉好きの方はぜひご一読いただきたい。

第一回目は「肉は赤身の時代に」

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日本人の霜降り好きは有名だが、そろそろ“霜降り神話”も終わりを告げようとしている。霜降り肉は確かに見た目もキレイだし、需要が多いのは確かだが、じつは肉好きが愛してやまないのが“赤身肉”である。

霜が降ってるだけで高級肉と勘違いしている諸兄。テレビのグルメ番組で「おいし~い」しか言えないなんちゃってグルメ舌のタレント姉。
ぜひ、赤身肉の魅力を知ってほしいものだ。

ボクも含め、肉屋の連中はサシが入った肉はそんなに食べない。
1切れで充分で、特上ロースなんて頼んでしまったら2~3切れ食べて胸やけ、胃もたれでごちそうさまになってしまう。
せっかくの「今夜は焼肉」こそ、ゆっくり時間をかけて、じっくり“焼肉道”を味わってほしいものだ。

最近では、A4とかA5といった肉の格付けを知ったかぶりする人がじつに多い。もちろんちゃんと理解している方もいるだろうが。

少し専門的な話になるが、A5のBMS12なんていうと、いわゆるチャンピオン牛クラスの肉になる。しかし、このクラスのロース肉ともなるとボクにいわせりゃ、そんな脂だらけの肉、食べれたもんやない。まさに1枚で充分。ごちそうさまである。

最上級の肉こそ“赤身”に注目したい。
部位的に言うと、モモやウデが赤身系になるのだが、さらに細分化すると、トンビとかイチボとか希少部位と呼ばれるパーツに分かれる。

それぞれに味わいがあり、肉自体の旨味が味わえる。さらに赤身は量が食べられるので部位ごとに食べ比べるのも楽しい。

赤身は硬くてパサパサとしたイメージを持たれてる方も多いと思うが、安もんの肉は確かに硬いし焼きすぎるとパサパサしている。実際、ボクも焼肉屋で肉片が歯に挟まって、爪楊枝でガシガシやってサシ歯がとれた苦い経験がある。

A4やA5の肉こそ赤身をチョイスしていただきたい。このクラスのモモ系だとキレイなサシが入っている。しかもあっさりしているので何枚でもいける。レアで食べれば濃厚な肉汁が口の中で爆発する。

ランプ(ランイチ)なんかステーキにすると最高である。わさびをちょこんと乗っけて醤油で食べれば完璧な赤身党を自負できる。

肉の濃厚さ、旨味を追求するには赤身に限る。