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あるべき姿は生産量に合わせた販売システム

投稿日時:2010/09/07(火) 10:56rss

0809

夏は焼肉メインの構成で店作りをするのだが、今年はなかなか衣替えできない。
昨晩あたりから若干ではあるが、朝夕が過ごしやすくなったせいもあり、
本日は朝からすき焼き、ステーキの肉がよく動いている。

さて、「近江牛」を使いたいという問い合わせ(業務用)が急増している。
ありがたいことなのだが、取引に繋がることは極めて少ない。
それは、私が企業の規模や価格ではなく「相性」を最優先にしているからだ。

の性格がよくないのか変人なのか、なかなか相性が合わない。

問い合わせで一番多いのが「ヒレ」「サーロイン」といった
だれもが欲しい部位である。
ミンチもハンバーグやお菓子の材料として需要が多い。

さて、近江牛一頭であればある程度は用意できるのだが、
部位のみは無理が生じる。しかも大量にとなるとなおさらである。

地域の特産品や地域ブランド、いわゆる「地産地消」「地場」といわれているものは
希少価値、手造り、手間がかかっている、原料がその地域でしかとれない、
このような理由で人気があり、ネックとなるのはNB(ナショナルブランド)のように
大量生産できないことである。

いままでは、田舎でひっそりやっていたのだが、タレントがテレビで紹介したりすれば
大変なことになる。

たちまちテレビや雑誌に取り上げられブレークするのだが・・・

個人消費だけならいざ知らず、量販店が目をつけるとさらに大変になる。
そして次第に大量販売のシステムに乗ってしまうことになるのだが、
問い合わせをしてくる中には、現在考えられないような価格で取引している企業が
少なくない。

ものすごく安く、どう考えても疑わしい価格である。
なのに、なぜ弊社にわざわざ問い合わせてくるのか?

それは、疑わしい商品を仕入れていると分かっているが
儲かっているから続けたいし、いまさらやめられない。
だから、ちゃんとした本物を現行と同じ価格で仕入れたい。

ということなのだ。

生産段階 → 加工段階 → 卸段階 → 小売段階

限られた原料を無理して市場に出せば、上記の4つの段階レベルで
何らかの増量行為や生産方法の変更(大量生産型)が行われるようになる。
そこに利益があればなおさらである。

結果、原料生産以上の商品が市場マーケットに並ぶということになる。

「地域ブランド」というのは原料生産から加工、販売まで、地域に徹してこその
ブランドであり、それでこそ価値のあるもだ。

「販売量にあわせた生産システム」ではなく、「生産量に合わせた販売システム」
でなければ疑わしき商品がこれからも市場に溢れることになるだろう。



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